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配信によるアート企画「アイチ・オンライン」 2月から9作品を公開

配信によるアートプロジェクト「アイチ・オンライン」の制作の様子。劇団うりんこ・朝比奈緑さん、川原美奈子さんのパフォーマンス作品を映像作家の山田晋平さんが撮影

配信によるアートプロジェクト「アイチ・オンライン」の制作の様子。劇団うりんこ・朝比奈緑さん、川原美奈子さんのパフォーマンス作品を映像作家の山田晋平さんが撮影

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 配信によるアートプロジェクト「AICHI■ONLINE(アイチ・オンライン)」が2月1日から公開される。

アートプロジェクト「アイチ・オンライン」のロゴデザイン

 アイチ・オンラインは、新型コロナウイルス感染拡大により創作活動に影響を受けたアーティストや企画者などに新作の制作を依頼し、ウェブサイトを通じて配信するオンラインアートプロジェクト。文化芸術活動緊急支援金事業、アーティスト等緊急支援事業として愛知県が主催。「Sustainable Arts Activity Cooperative」(SAAC)が企画運営を担当している。

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 文化芸術の表現者やその制作を支えるさまざまな職能を持つ人々が表現活動を続けていくための後押しとなることを目指し、9つのプロジェクトを企画。愛知県美術館、新美南吉記念館、とこなめ陶の森など県内各所で、愛知の文化的財産に着目した新作を制作する。

 プロジェクトは短編映画、音楽ライブ映像、パフォーマンス映像、短歌、漫画、仮想空間やサウンドのインスタレーション、メディアアートのアーカイブ閲覧など。参加アーティストは玉山拓郎さん、河村美雪さん、黒川岳さんほか、劇団うりんこ、映画監督の山下敦弘さん、漫画家の三浦よし木さんなど多彩な顔ぶれ。

 プロデューサーの野田智子さんは「ジャンルの枠にとらわれない作品を企画・公募することで、より多くのアーティストやクリエイターが関わることを意図した。アーティストには決まったテーマではなく『今あなたたちが必要としている作品を作ってほしい、やってみたいことをしてほしい』とオーダーした。ウェブでは魅力を全て伝えることが難しいジャンルもあるが、映像化によってより多くの人たちに届くように、皆が前向きにアイデアを出し合いながら制作に取り組んでいる」と話す。

 プロジェクトのロゴデザインに使った言葉「明日はみんなをまっている。泉のようにわいている。らんぷのように点(とも)ってる。」は、半田市出身の児童文学作家・新美南吉の作品「明日」の一節。野田さんは「南吉が創造への希望を託した詩。コロナ渦でも文化芸術、創造の灯火(ともしび)を絶やすことなく明日へつないでいくとの思いで引用した。出来上がった作品が鑑賞者の心に残ること、表現者の歴史に重要なものになることを期待している」と思いを語る。

 作品の公開は特設サイトで2月1日から。12月から県内各地で作品制作・撮影などが始まっている。劇団うりんこの朝比奈緑さん、川原美奈子さんは愛知県美術館で、言葉を介さない表現で0歳~24カ月の子どもたちと共に作品を作り上げるパフォーマンス「ベイビーシアター『MARIMO』」の映像化に挑戦。映像作家の山田晋平さんが2人の表現を撮影し、映像作品として公開する。

 朝比奈さんは「乳幼児期に知覚の発達を促すアートを体験することが大切ということは、まだまだ認知が低い。コロナ禍で観客と出会える機会が少なくなった中、オンラインで届ける可能性を探るをチャンスを頂けた。映像化には悩んだが、山田さんはじめ、スタッフの方々の協力のもと作品を完成させることができた」と企画への思いを語る。

 川原さんは「今回のチャレンジが、ベイビーシアターが広く普及していくきっかけになればうれしい。見てくれる人があっての作品。自由な受け取り方をして、感じたことをレスポンスいただけたら」と呼び掛ける。

 作品の公開期間は2月1日~3月21日を予定。全作品無料公開。

※■は左向きの矢印(上)と右向きの矢印(下)の記号

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