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伏見の映画館で映画「PLASTIC」先行公開 名古屋学芸大学が製作

映画「PLASTIC」は「伏見ミリオン座」で7月14日から先行公開

映画「PLASTIC」は「伏見ミリオン座」で7月14日から先行公開

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 映画「PLASTIC」が7月14日、伏見の映画館「伏見ミリオン座」(名古屋市中区錦2)で先行公開される。

「PLASTIC」場面写真

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 同作品は名古屋が舞台の長編映画。かつて世間を席巻したという架空のミュージシャン「エクスネ・ケネディ」の熱烈なファンである女子高生のイブキと、同じくファンでミュージシャンとして東京進出を夢見るジュンとの出会いと恋、別れ、東京で開催されるエクスネ再結成ライブまでの4年間の日々を描く。

 製作は名古屋学芸大学。同大学メディア造形学部映像メディア学科の映画教育プロジェクト「映画プロジェクト2022-2023」から生まれた。「学生とプロの映画スタッフが一緒になり、劇場公開映画をつくる」をスローガンとする同プロジェクト。参加学生は映画製作をはじめ、配給、宣伝、興業まで、映画の「つくる・伝える・みせる」プロセス全体を学ぶ。今回が3回目で、映画プロデューサーの仙頭武則教授は「劇場で観客に鑑賞してもらってはじめて、映画は完成する。容易に動画を撮れる今の時代に、学生が映画製作の醍醐味をリアルに体験してもらいたいと考えた」と話す。

 「全国公開の長編作品を製作するのはプロジェクトとしては初」と話す仙頭教授。仙頭教授を中心に、撮影、録音、編集など映画業界の第一線で活躍するプロのスタッフ、映画業界に進んだ同大学の卒業生、教員が集結。監督・脚本は同大学非常勤講師で映画監督の宮崎大祐さんが務め、音楽家の井手健介が作中に登場する「エクスネ・ケネディ」にふんして結成した「PLASTIC KEDY BAND」が音楽を担当した。

 プロジェクト参加学生は、撮影の準備段階から本格的に参加。撮影は2022年7月ごろまで、大須や伏見ミリオン座など名古屋市内を中心に行われた。イブキ役の小川あんさん、ジュン役の藤江琢磨さんをはじめ、名古屋出身の佃典彦さん、小泉今日子さんや鈴木慶一さん、とよた真帆さん、尾野真千子さんなどの俳優・ミュージシャンがキャストに名を連ねる。仙頭教授は「皆さん、『映画に携わる未来の人材育成の力になれるのなら』と二つ返事で参加してくださった方ばかり」と笑顔を見せ、「一口に映画製作といっても、どんな人がどんな役割のもと、どのように働いているのかを目にする機会は少ない。学生にとって、自身の将来を具体的にイメージしやすくなったのでは」と続けた。

 伏見ミリオン座では初日の14日上映前と15日上映後に、舞台あいさつを行う。14日は宮崎監督、15日はメインキャストの小川さんと藤江さん、仙頭教授が登場する。全国公開は7月21日から順次行う。

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