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栄の「中日ビル」が竣工式 館内の一部を報道向けに公開

竣工式を迎えた栄の「中日ビル」外観。7階の屋上広場の壁面緑化も見える

竣工式を迎えた栄の「中日ビル」外観。7階の屋上広場の壁面緑化も見える

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 新しく建て替えられた栄の「中日ビル」(名古屋市中区栄4)の竣工(しゅんこう)式とメディア向け内覧会が8月1日、行われた。

栄の街並みを望む「中日ビル」7階の屋上広場の様子

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 同ビルは2021年2月に着工、2024年春にグランドオープンを迎える。地下5階、地上33階建てで約158メートル。約53メートルの旧中日ビルから約3倍の高さになった。

 内覧会では、館内の一部を報道陣に披露。地下1階は、3階まで吹き抜けのアトリウム空間(約130平方メートル)を設ける。周りにはマルシェやオフィスワーカー向けの手軽な飲食店やコンビニ、ドラッグストアが出店予定。栄の「森の地下街」と市営久屋駐車に直結する。1階にはライフスタイルブランドの出店や、歩道に面したカフェなどが出店予定。3階はレストランフロアと幅広くスポーツを応援できる企画店舗エリアを設置する。

 4階・5階は、15道県が集まる「全国物産観光センター」のほか「栄中日文化センター」などが入居予定。6階には多目的ホール「中日ホール」と大小8室の会議室を設ける。「中日ホール」出入り口横には、旧中日ビルの正面ロビー吹き抜け2階の天井画「夜空の饗宴」の一部(縦3.7メートル、横=約9.1メートル)を移設した。

 7階には誰でも利用できる屋上広場(約530平方メートル)を設置。高さは地上約40メートルで、旧ビルとほぼ同じ高さだという。階段状のウッドデッキで真ん中には人工芝を敷いた円形の芝生広場も設ける。後方には壁面緑化システムを設置。7階西側部分にはホテル直営のオールデーダイニングが出店する。

 9~22階はオフィスエリア。ワンフロア約2315平方メートルで最小21坪で分割もできる。2階のオフィスロビーにはニューヨーク ブルックリンを拠点に活動する岐阜県高山市出身のアーティスト・松山智一さんが手がけた作品を展示する。16階には同オフィス利用者専用のラウンジを設ける。

 24~32階は、三菱地所グループのホテルブランド「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」が来年2月20日に開業予定。アイコニックブランドは国内で4館目。アイコニック 名古屋のコンセプトは「旅する、チュウブ。」を据え、中部の「モノづくり」を体験するホテルにする考え。フロントがある24階の高さは約120メートル、最上階の32階は約145メートル。客室は246室。客室料金は、スタンダードフロアの客室(約29平方メートル)=2万円~3万円台、プレミアムフロアの客室(約56平方メートル以上)=5万円代~を想定。24階には「中国飯店 春秋」や「中国飯店『BAR 蒼』」「鮨(すし) 銀座おのでら」が出店する。

 地下2階・3階は225台(予定)を収容できる駐車場を、地上1階には224台(予定)の駐輪場を設置する。

 中部日本ビルディング井戸義郎社長は「複合的な内容で栄のまちににぎわいをもたらし、楽しく生き生きとしたビルになる。7階屋上広場から景色を眺めると周りには緑も多く、夜は夜景がきれいだろうと思った。広場のステージでは外部と協力しミニイベントを開催していきたい」と話す。井戸社長によると来年の正月頃から出店内容を発表していく予定だという。「楽しみにしてほしい」と笑顔を見せる。

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