マグロをメインに提供する大衆すし店「寿司（すし） まる辰（たつ） 金山店」（名古屋市熱田区波寄町）が10月30日、金山総合駅近くにオープンした。

「寿司 まる辰 金山店」で提供する「お任せ」のすし9貫の「にぎりランチ」

　「まぐろや石亭」や「一心」など回転すし店を手がける「共和フーズ」（名東区）が経営する同店。44年続く東京・練馬の江戸前すし店「すし処（どころ） まる辰」が後継者不在だったことを受け経営も引き継ぎ、「おいしいすしをお値打ちに」という創業精神を引き継いだ「寿司 まる辰」を新たに名古屋にオープンした。マグロを主力にする店舗展開をしていることから、仕入れルートやノウハウといった強みを生かしたメニューを提供するという。

　店舗面積は約20坪。カウンター席11席、テーブル席24席を設ける。

　単品（1貫）は「きはだ」（198円）、「上赤身」「本まぐろほほ肉」（以上308円）、「中トロ」（374円）、「大トロ」（528円）などのマグロのほか、コハダ、天然真アジ、ヤリイカ、蒸しエビ、天然白エビ、ウナギ、貝類など約60種類を用意する。マグロの盛り合わせや光り物、貝類などの3貫盛り（7種類）、5貫盛り（3種類）も用意。

　大トロ・中トロ・上赤身・目肉・ほほ肉・心臓・赤身の「まぐろ7貫盛り」（2,178円）、大トロ・中トロ・上赤身・赤イカ・ヒラメ・ウニ・イクラ・赤エビ・ズワイガニ・カンパチ・数の子・焼き穴子の「極上握り」（3,828円）などのセットメニューも用意する。

　赤酢のシャリには、岐阜県産「ハツシモ」に「ミルキークイーン」をブレンドしたコメを使う。「粒が大きく硬質で弾力があるハツシモにもっちりしたミルキークイーンを加えた」と共和フーズ社長の桜井紀幸さん。

　マグロの端材を使った一品料理も開発。心臓と目の周りの肉を肉豆腐のような料理に仕立てキハダマグロの赤身の刺し身を添えた「レアまぐろ豆腐」（748円）、血合いやすじ肉を使う「まぐろの味噌（みそ）煮込み」（352円）など。そのほか、ごま油とニンニク、ショウガで食べる「まぐろの生レバー風」、甘辛いたれであえたマグロにウズラ卵の黄身を添える「まぐろユッケ」（528円）など。

　ランチメニューは、すし9貫の「にぎりランチ」（1,078円）、10貫の「上にぎりランチ」（1,408円）、「海鮮丼ランチ」（1,078円）などを提供する。いずれもみそ汁付き。

　桜井さんは「練馬の『まる辰』は常連産に愛されて40年以上。名古屋に作ったこの店も同じように愛される店にしていきたい」と意気込む。

　営業時間は、ランチ＝11時～14時30分、ディナー＝16時30分～23時。