栄のCD店に「ブルースペックCD」-名古屋に3台の専用試聴機も

店頭に並ぶ「Blu-spec CD TM(ブルースペックCD)」

店頭に並ぶ「Blu-spec CD TM(ブルースペックCD)」

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 栄地下街にあるCD・DVD専門店「音楽堂」(名古屋市中区栄3、TEL 052-961-0115)で12月24日から、ソニー・ミュージックエンタテインメント(東京都千代田区)が同日発売した高品質CD「Blu-spec CD TM(ブルースペックCD)」全60タイトルの販売を開始。店内には、名古屋に3台だけという専用試聴機1台を設置し、従来のCDと聴き比べをすることができる。

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 ブルースペックCDは、ブルーレイ用に開発された高分子ポリカーボネート採用によりジッター(ノイズ)の原因を低減、収録された一音一音を最大限鮮明に再生した高品質CD。従来のCDプレーヤーで再生でき、気軽に奥行き感のある高音質の音楽を楽しむことができるのが特徴。

 同店営業本部長の内田さんは「現在、音楽CDはダウンロード配信の普及、インディーズ発売、リストラなどでCD製作が追いつかなくなったりと、さまざまな理由が重なりCD不況の時代といわれ、店頭では売れにくくなって来ている」と話す。

 そうした状況の中、同店が注目したのがブルースペックCD。「日本人は元来、音に対するこだわりがある。ハイクオリティーのものが定着することで、値段は少し高いが需要に結び付いていくのでは」と内田さん。「今までも高音質のCDはあったが、なかなか浸透しなかった。ブルースペックCDは、すでにその名前が浸透しているDVDの『ブルーレイ』の技術を応用して作られているので、従来の高音質CDより早く広まるのでは」(同)とも。音質に対する需要の高まりとネームバリューの相乗効果で同CDの販売に期待を寄せる。

 メーンターゲットは年配客だが、若い人も対象にしている。「若い人たちを中心に普及しているダウンロード音楽は、データが圧縮されているためどうしても音が劣化してしまう。そうした音に慣れ親しんでいる若者にこそ、違いを感じてもらえるのでは」(同)と話す。

 店内に設置された専用試聴機では、クラシック、ジャズ、ロックなどさまざまなジャンルの楽曲を、ブルースペックCDと従来のCDの2枚ずつを用意。音質の差をリアルに体験することができる。「ブルースペックCDは音に奥行きがあり、誰でも聴き比べると従来のCDとの違いがわかるのでは。店頭ではヘッドホンだが、コンポやパソコンなどで聴いてもその違いがわかる。スピーカーで聴けばより距離感が出た音楽を楽しむことができる」(同)。

 初回は、各ジャンルから名盤を60タイトル発売。主な作品は、モーツァルト、マイルス・デイビス、ハービー・ハンコック、サイモン&ガーファンクル、ボブ・ディラン、エアロスミス、アース・ウインド&ファイアーなど。価格は、1枚組=2,500円、2枚組=3,500円、3枚組=4,200円。1月21日には、第2弾として20タイトルの発売を予定している。

2月4日に発売される「image8(イマージュ8)」は、ブルースペックCDで発売する初めての新譜で、「主婦層に向けてアピールできるのでは」(同)と期待を寄せる。

同店の営業時間は10時~20時。

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