栄のギャラリー「graph（グラフ）」（名古屋市東区東桜1、TEL 052-962-6625）に現在、東海エリアを中心に活動するファッションブランド「GARA（ガラ）」の期間限定ショップがオープンしている。

　最初はオーダーメードのみで始めたという「GARA」。デザイナーの梶田さんは、今までメンズブランドや舞台衣装のデザインを手がけてきた。店舗は構えずショップのイベントや企画で期間限定ショップを展開し、ファンを増やしてきたという。ウェブにコレクションの映像を流すなどし、顧客からオーダーを受け制作していく。7月上旬からはセレクトショップ「DINAGOGO」（千種区）でも取り扱いが始まる。

　ブランドコンセプトについて「容姿や体型などコンプレックスに思っていることこそ個性にしていく。パーソナリティーを変えるきっかけ」とし、「あなたは誰にも似ていなくていい　どこにもいない　だれにも似ていない　だれにも真似できない　そう、威風堂々と…」というメッセージを展開。メッセージはタグにも印刷されている。

　期間限定ショップでは、今月16日に千種文化小劇場（千種区）で行ったファッションイベントで発表した秋冬のコレクションの受注会を行う。小物込みで約50アイテムをそろえる。今回から、ブランドの特色が出ているファーストラインと、カジュアルな普段使いでリーズナブルなセカンドラインの2つにラインを分けた。「（ファーストラインは）少量ロットのブランドなので、最大制作数は15着まで」（梶田さん）。商品によってはサイズや丈などの調節もできる。

　ブランド名の「GARA」について梶田さんは「友人から聞いた話しで、（芸術家）のダリの妻がGALA（ガラ）という名前だった。GALAが出した料理本にはエビ・カニなど殻のついたものが多く使われ、甲殻類ばかり使うところにビジネス面で弱い夫・ダリを社会から守るという意味があると言われている。逆にGARAは殻を破るというテーマなので、対象にリンクしていると感じている」（同）。

　主な価格帯は、チューブトップ＝4,500円、カットソー＝7,500円～12,000円、デニム＝18,000円、デザインされたボトム＝25,000円など。

　営業時間は11時～20時（最終日は18時まで）。今月29日まで。