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「あいちトリエンナーレ2013」、来年8月10日開幕へ-岡崎も会場に

「あいちトリエンナーレ2013」記者発表の様子。ルイス・ビッグスさんらキュレーターの体制が発表された

「あいちトリエンナーレ2013」記者発表の様子。ルイス・ビッグスさんらキュレーターの体制が発表された

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 2013年に開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」の記者発表が3月29日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)で行われ、開催概要が明らかになった。昨年10月、テーマの「揺れる大地-われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」と、奈良美智さんら参加アーティスト4人が発表されていた。

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 会期は2013年8月10日から10月27日の79日間。2010年の前回より7日間長くなった。会場は愛知芸術文化センター、名古屋市美術館や長者町地区、納屋橋地区などの名古屋市内のほか、新たに岡崎市内が加わる。岡崎市内の地区は未定。名古屋市、岡崎市のほかに、参加アーティストの作品を県内の数か所で展示することも検討されている。併せて、ルイス・ビッグスさんや小崎哲哉さんらキュレーターの体制も発表された。

 現代美術では新たな参加アーティストとして青木淳さんら8組が決定。国内外から75組程度が出品する。もう一つの柱となる舞台芸術では15~20団体が参加し、ダンス、演劇、音楽などの舞台を上演する。

 「あいちトリエンナーレ2013」芸術監督で東北大学大学院工学研究科教授の五十嵐太郎さんは「前回と同じ規模の概要になった。今回は最先端の国際展であることは変わらず、テーマに合わせて建築の視点を取り入れたい。75組には空間性そのものを構築したり、場所を手掛かりに作品を作ったりするアーティストが多く入ってくるはず。企画コンペも行い、新進作家のチャンスの場も設けたい」と話した。

 子どもを対象にした「キッズトリエンナーレ」や企画公募による「祝祭ウィーク」は今回も継続。新たにテーマに関連したプログラムとして、一般を対象にした講座も開く。建築の視点から「まち」の魅力を再発見する建物公開などのプロジェクトも計画する。

 五十嵐さんは「社会性のあるテーマなので、作家や作品に理解を深めてもらう一般向けの講座を開く。テーマを通じて日本や世界の現状、社会の仕組みを理解する切り口を提示したい。建築関連ではマップ作成やガイドツアーなど合わせた建物公開を考えている。まちを捉え直していくきっかけになれば」と話した。

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