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名古屋の麺についてまとめた本「名古屋メン」発売-80店超を実食セレクト

両面が表紙の「名古屋メン」。写真は「和食編」の表紙

両面が表紙の「名古屋メン」。写真は「和食編」の表紙

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 名古屋在住のフリーライター・大竹敏之さんが名古屋の麺類についてまとめた本「名古屋メン」(リベラル社)が6月3日、発売された。大竹さんはこれまで、「名古屋の喫茶店」「名古屋の居酒屋」を出版しており、同書でシリーズ3作目となる。

「洋食編」の表紙

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 同書では両面を表紙に見立て、「和食編」と「洋食編」を両方向からそれぞれ展開。「名古屋メン」を代表する「みそ煮込み」「きしめん」「カレーうどん」「台湾ラーメン」「あんかけスパ」「鉄板スパ」の6種類をメーンに、「名古屋ラーメン」のスガキヤ、ベトコンラーメン、好来系ラーメン、「名古屋うどん」のえびおろし・ころうどん・志の田うどん・カレー煮込みが食べられる店まで、80店以上を収録した。併せて、名古屋麺文化の歴史や、その面白さもコラムで紹介している。

 同書のターゲットについては、「老若男女と幅広い対象に読んでもらえる大衆食の紹介本だと考えているが、中でもサラリーマンの昼ご飯にフル活用いただけるのでは」と同社担当の伊藤光恵さん。「『名古屋の喫茶店』の読者層は女性読者が6割だったが、『名古屋の居酒屋』は男性読者が7割を占め、年齢層も30~40代が5割、50代以上が3割と顕著だった」とし、「今回の『名古屋メン』ではまさに働き盛りの男性層・20~50代をコアターゲットに編集している」という。

 店のセレクトは、実際に大竹さんが足を運び実食して選んだもの。「店の温度感が伝わるような紙面構成を心掛けた」という。「取材に行った店々で、利用客が皆、雑誌や新聞を片手に麺をすすっていた」ことから、店舗情報欄には設置している新聞・雑誌の紹介情報も盛り込んだ。コラム欄では、「名古屋メンの歴史」「冷やし中華にマヨネーズ」などの麺についての小ネタを紹介しているのも特徴。

 例えば、「名古屋名物の『台湾らーめん』の創始となる店舗『味仙』については、県内にある全8店舗を5人の兄妹がそれぞれ経営している。そこの看板商品となる「台湾ラーメン」が、兄妹の店によって見た目も味もそれぞれ違う、店ごとのオリジナルだということが調べてみてわかった。それぞれの特徴や違いを分析し、まとめて掲載している」(伊藤さん)など、「突っ込んだ取材が特徴」とも。

 A5判、168ページ、フルカラー。価格は1,400円。

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