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丸栄百貨店の屋上で新野菜「プチヴェール」収穫祭-試食会も

栄屋上農園に携わった中川さん、岡本さん、鈴木さん、梅本さん

栄屋上農園に携わった中川さん、岡本さん、鈴木さん、梅本さん

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 名古屋・栄の百貨店「丸栄」(名古屋市中区栄3)の「栄屋上農園」で1月19日、栽培している「プチヴェール」の収穫祭が行われる。

丸栄 屋上の「栄屋上農園」

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 プチヴェールとは、ケールと芽キャベツを交配して1990年に誕生した新野菜で、12月半ばから収穫できる。「普通の野菜よりも糖度が高い」と、JAあいち尾東の中川さん。「収穫の時期によっても異なるが、高いもので糖度18度。これはメロンと同じくらい」とも。カルシウムや食物繊維、カロテンも豊富で、栄養価も高いという。

 同農園は、JAあいち尾東がプチヴェールの特産化とPRを進めるために、「丸栄」の屋上で鉢植えをして育てている試み。「栄の屋上に農園風景を」と、2010年9月に始まり、今年で4年目。直径30センチの10号鉢を140鉢以上並べて栽培している。当初は名古屋大学と連携し、現在はNPO法人「久屋・エコまちネット」や名古屋商科大学の学生も参画。プチヴェールのほかにも、季節ごとにイネやローゼル、マコモタケなどの栽培も行う。

 「栄の屋上が地域の資源となるような形で、地域社会と連携が取れれば」と話すのは、久屋・エコまちネットの岡本さん。「(同農園は)JAのサテライトとして、技術的な支援もしっかり受けることができる。昨年からは地元の学生も参加し、水やりや植え付けなどを通じて、社会とのつながりを学ぶ場としても成り立っている」

 当日は、プチヴェールの収穫体験や試食会が行われる。「寒い屋上で体が温まるように、プチヴェールをトッピングした豚汁やてんぷらを食べてもらいたい。プチヴェールの粉末を練り込んだクッキーやケーキの試食、餅つきも予定している」と、JAあいち尾東の鈴木さん。元名古屋大学の梅本さんは「プチヴェールがどういうものか見て、収穫して、食べて、ファンになってもらいたい」と、来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時30分~14時30分。参加無料。

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