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大須「仁王門ビル」で音楽とアートのコラボ 「モノコト」は11月末まで営業

「SPANNKOSMO」と「幻燈ダンスholon」のコレボレーション

「SPANNKOSMO」と「幻燈ダンスholon」のコレボレーション

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 大須の「仁王門ビル」(名古屋市中区大須2)1階で10月3日、音楽とアートのイベント「SPANNKOSMO(スパンコスモ)×幻燈ダンスholon(ホロン)」が上演された。

バンド演奏とライブペインティングのコラボ

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 戦前から仁王門通商店街のにぎわいに貢献してきた同ビル。建物の老朽化に伴い解体が決まり、1階のゲームセンターは閉店。2階のスクール、カフェが一体となった雑貨店「モノコト」は移転が決定した。
 「8年半の間、このビルで頑張ってきたので解体は残念」と同店主の森田こころさん。「移転先は現在の場所から1分くらいの距離にある仁王門がよく見える場所を予定している。大須は出合い頭にいいものに会える、歩いて楽しめる街。雑貨を見に来た人が偶然いい音楽に出合ったりする。これからもこの街で面白いことを伝える場所をつくっていきたい」と話す。

 この日は1階ゲームセンター跡地を会場に、プロジェクターによる幻燈アートとダンス、バンド演奏、ライブペインティングがコラボレーションしたステージを上演した。出演はこころさんと実兄のダンサー・森田太朗さんによるメディア・ダンスパフォーマンス・ユニット「幻燈ダンス ホロン」、ミュージシャンのスパン子さんが率いる「スパンコスモ」、画家の足田メロウさん。
 こころさんは「スパン子さんは絵描きや踊り手と競演する変則的なお祭りのようなライブをやるが、2階の店舗では狭くてそのスタイルはできなかった。今回は1階の跡地を広く使えるということで存分にやってもらうチャンスだと思い、出演してもらった。足田さんには急な出演のお願いを快く引き受けていただけた」と話す。

 第1部はスパンコスモの演奏と足田さんのライブペインティングのセッション。足田さんが即興で描いていく絵がスクリーンに大きく映し出され、迫力の音楽が会場に鳴り響いた。第2部は手作業による幻燈と即興のダンスが音楽と競演。繊細に紡がれる音楽の中、スクリーンにダンサーの肉体とさまざまな影が舞い、緊張感に満ちた空間が出現した。最後は足田さんも再び加わり、観客は多彩なジャンルが絡み合うステージを楽しみ、思い出深い同ビルとの別れを惜しんだ。

 ステージ終了後、マイクを持ったこころさんが「ここ数日の話し合いで年内はビルを解体しないことが分かった。9月末で閉店のはずだったが、急きょ11月末まで営業を延長できることになった」と発表。サプライズ報告に客席からは驚きと喜びの拍手が起こった。

 こころさんは「毎週木曜から日曜までの不定期な営業時間になるが、もうしばらくだけ皆さまに仁王門ビルのモノコトを楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。今年4月から運営している路地裏ギャラリー「ロジカレモノコト」(大須2)も、現在の場所で継続するという。

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