「小倉トースト普及委員会」が現在、9月10日を「小倉トーストの日」に制定し認定を受けるために活動している。

「小倉トースト普及委員会」ロゴ

　同委員会会長の高野仁美さんは無類の喫茶店好きで、「日本あんこ協会」（東京都豊島区）が認定する「認定あんこ女子 あんバサダー」でもある。名古屋市内の業務用パンメーカー在職時、「小倉トースト100変化」「小倉トースト飲み会」などを企画するなど、名古屋の喫茶店文化の盛り上げに取り組んできた。

　高野さんによると、現在勤める「喫茶七番」（名古屋市中区）で「小倉トーストのイベントを考える中で、『小倉トーストの日を制定する』という案を出した」のが委員会発足のきっかけだという。イベント企画メンバーであり、カフェ・喫茶店の開業や運営サポート業務に従事する阿部充朗さんの後押しもあり、「地域を巻き込み、喫茶店文化を盛り上げる活動にしたい」と、同委員会を立ち上げた。

　高野さんは「9月10日は、0910と表すと『おぐとー』と読める。現在、今年の9月10日の制定に向けてイベント開催などを計画している」と話す。現在は「小倉トーストスタンプラリー」開催準備中で、小倉トーストを提供する喫茶店、カフェ、団体を募っている。高野さんは「参加者が対象店舗で小倉トーストを食べてスタンプを集めるといった内容で、期間中に提供数の多かった店舗の表彰も企画している」と話す。期間中の売り上げの一部は、「日本記念日協会」の記念日登録費用に充てるという。

　参加店舗が提供する小倉トーストは、トーストにバターを塗り小倉あんをのせたものを基本形に、「店の人が『これが小倉トーストだ』と考えるもの」は全て含む。高野さんは「ホイップクリームのトッピングや、トーストでサンドしたもの、さらにはパンケーキやワッフル、クレープに小倉あんをトッピングしたもの、小倉トーストをイメージして作られたメニューなど、多彩な『小倉トースト』のおいしさを楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。スタンプラリーは4月29日から6月末まで。

　4月28日までクラウドファンディングも行っている。集まった資金はスタンプラリー実施費用、9月10日開催予定の「小倉トーストの日記念イベント」の開催費用、その他小倉トースト普及に関わるイベントの実施費用や販促物の作成費などに充てる予定。