音楽イベント「ダウンビートルーラー」、今年も名古屋から-クラブクアトロ

スカバンド「The Ska Flames(スカ・フレイムス)」の大川毅さん

スカバンド「The Ska Flames(スカ・フレイムス)」の大川毅さん

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 結成23年目を迎えるスカバンド「The Ska Flames(スカ・フレイムス)」の大川毅さん(テナーサックス)が中心となり、約20年前に東京・中野で始まったイベント「Down Beat Ruler(ダウンビートルーラー)」が3月22日、名古屋クラブクアトロ(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8211)で開催される。同イベントの名古屋での開催は今回で2回目。

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 西麻布や新宿、恵比寿などのクラブで、場所を移しながら不定期で開催されてきた同イベントは、スカ、ロック、ソウル、ラテン、ジャズ、レゲエなどさまざまなジャンルで活躍するバンドやDJが集まり、回を重ねるごとに規模を拡大しながら開催されてきた。「出演者も純粋に楽しめるイベント」(大川さん)として多くの音楽ファンに支持され、昨年は初めての全国ツアーを開催、全国で約6,200人の観客を動員し話題を呼んだ。

 イベントについて、大川さんは「バンドもDJもいい意味で『偏屈』な人が多く、ずっと変わらずに好きなことをやっている人が多い。イベント自体の雰囲気や空気がよく出ている」とし、「今まで『スカ』を聴いたことがないような人や、あまり音楽に興味がなかった人にこそ体感してもらいたいイベント」と話す。

 これまで東京で開催されてきた同イベントを、全国で開催することにした背景については「音楽など多くの情報が『東京発信』というイメージを持っている人も多いなか、メジャーな情報に乗らなくてもいい音楽を作っている人はいるし、地方にも素晴らしいバンドはたくさんあるということを多くの人に知ってほしい」という。「各地でイベントを開催することで、ダウンビートルーラーというくくりで全国が太いパイプでつながり、地方からの情報発信もよりしやすくなる」とも。「同じ地域にいてもあまり交流のなかった、バンドやDJらが一堂に集まることで、より広く文化や情報が広まっていくのでは」と期待を寄せる。

 昨年同様、全国ツアーの「1発目」として、大川さんは名古屋を選んだ。そこには「名古屋が今最も元気があり、エネルギーがある街」だと感じる大川さんの「思い」が込められている。「15年前に名古屋で1度イベントを行なった時は、なかなか観客の方たちが盛り上がってくれなかったこともあり、『難しい街』だと思っていたが、昨年は違った。『スカ』という音楽の認知度も上がったこともあってか、イベント開始早々から大きな盛り上がりを見せていた」とし、「5月に恵比寿で開催するダウンビートルーラーに向けて加速をつけるためにも、名古屋を選んだ」と話す。

 約23年間、「スカ」シーンを盛り上げ引率してきたバンド、スカ・フレイムス。スカという音楽の魅力について大川さんは「レゲエを知っている人は多いと思うが、『スカ』とはそのレゲエができる前の、60年代のジャマイカの音楽のこと。島国の音楽に、アメリカ音楽の要素が混ざってできた『スカ』は、同じ島国のイギリスでも愛されてきた。日本でいう、演歌や民謡のイメージに近く、決して複雑ではないそのリズムは、同じく島国の日本でも共感できるリズムであり、心地が良い」と笑顔を見せる。

 開催時間は17時~22時。チケットは、前売り=3,500円、当日=3,800円。主催は、スカ・フレイムスが所属するレーベル「SUN SHOT(サンショット)」。6月には「ダウンビートルーラー」のコンピレーションアルバム第2弾の発売を予定する。

SUN SHOT(The Ska Flames)

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