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不要なビニール傘を使ったレンタル傘「なごやかさ」-栄で社会実験中

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不要なビニール傘を使ったレンタル傘「なごやかさ」-栄で社会実験中

timeforlivin’前に設置された「なごやかさ」ラック。左から伊藤准教授、TFLの武山さん、研究室の内木さん、山本さん、金子さん

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 名古屋工業大学(名古屋市昭和区)の伊藤孝紀研究室は6月22日から、栄4~5丁目と栄3丁目エリアでレンタルビニール傘の社会実験「なごやかさ」を展開している。

 同プロジェクトは、放置された傘や無用になった傘を再利用することを目的に昨年から展開。昨年11月には4回目の社会実験として、名古屋市が展開していたレンタル自転車事業「名チャリプロジェクト」の栄~名駅エリアの30カ所のステーションになごやかさのラックを置き展開した。この時は傘にシリアルナンバーを付け、どこのステーションからどこのステーションに移動したかを観察したが、利用者は無登録で貸し出しを行っていた。

 「11月の社会実験は返却率が55%。半分以上がきちんと返してくれたというと。これはかなり高い値で返却してくれたと思っている」と伊藤孝紀准教授。「永続的に街で実用可能なシステムにするためには、返却率100%を狙っていいかなければ」とし、「今回は利用者を登録制にしてみることにした」と話す。

 プロジェクトでは、承諾を得た店舗の軒先にオリジナルの同研究室がデザインして、廃材を利用した木製の専用ラックを設置。併せて登録用紙も置き、名前や住所などを書き込んで利用登録が完了すれば無料で傘を貸し出す仕組みになっている。現在のラック設置店舗は12店舗。同研究室には、設置ラックを見た他店舗のスタッフや病院などからも設置の問い合わせがあるという。

 店頭にラックを置いたセレクトショップ「timeforlivin’(T.F.L.)」(名古屋市中区栄5、TEL 052-263-4704)の武山匡哉さんは「街にとって決して悪いことではないし、何よりも学生たちが一生懸命頑張っているので応援したいと思い設置を決めた」と話す。「ただシステム自体は改善の余地はまだまだ多い。ラック自体のデザインは良いが、今のシステムだと利用者が使いにくく、利用の説明をしなければならない店側の負担もどうしても大きくなってしまう」との意見も。

 武山さんのこうした意見に熱心に耳を傾けていた学生の山本さんは「これからもいろいろな案を考えて、継続的に続けられるプロジェクトとして成立するように改善していきたい」とし。「傘を介して人と人、人と店がつながることをリアルに感じている。自分自身もプロジェクトを通して、エリアの店の方たちと接することが楽しいし、刺激になって、どんどんこの街が好きになっている」と話す。「人と人をつなぐことは自分も成長するきっかけになると思っており、将来にも生かせる活動だと思っている」とも。

 山本さんの先輩に当たる金子さんは「単純な研究目的ではない研究だと思っている。街づくりをバックアップできる研究をすることができているのはとても有意義」と話し、同じく先輩の内木さんさんは「ラックを設置させていただける場所を探して、矢場町周辺の店を回った。知らない店があったりして、思い切って入ってみるととても楽しかったり…。歩けば歩くほど楽しい街だと感じた。そうした楽しさを和やかさを通じて、より多くの人にも感じてもらえることができれば」とほほ笑む。

 伊藤准教授は「行政に『こうしてくれたらいいのに』とお願いするだけでなく、市民が自ら動いて街を作って行く時代」とし、「継続していくことに意味がある。今回のやり方と次回のやり方を変えるなど、いろいろ試行錯誤しながら名古屋の街の中に定着するシステムになっていくことを目標に続けていきたい」と意気込む。

 社会実験は7月12日まで。

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