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栄で映画「エルネスト」舞台あいさつ 阪本順治監督、オダギリジョーさん来名

栄で映画「エルネスト」舞台あいさつ 阪本順治監督、オダギリジョーさん来名

来名した阪本順治監督(左)とオダギリジョーさん

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 栄の映画館「伏見ミリオン座」(名古屋市中区栄1)で10月9日、公開中の映画「エルネスト もう一人のゲバラ」の舞台あいさつが行われ、阪本順治監督と主演のオダギリジョーさんが登壇した。

 「エルネスト もう一人のゲバラ」は、キューバの革命家チェ・ゲバラとボリビア戦線で共に行動し、25歳の若さで命を落とした日系2世の青年・フレディ前村ウルタードの生涯を描いた日本・キューバ合作映画。阪本監督が3年半にわたるリサーチをして脚本を書き上げ、メガホンを取り、オダギリさんが医者を志しながらチェ・ゲバラとの出会いを経て戦いに身を投じていく若者・フレディを、全編スペイン語で演じた。

 上映後に阪本監督とオダギリさんが登壇すると、会場から大きな拍手が起こった。オダギリさんは「この3日間で京都、大阪、神戸、広島、名古屋を舞台あいさつで回った。名古屋で最後においしいきしめんを食べて帰りたい」とあいさつ。阪本監督は「チェ・ゲバラは広島に行く前に、愛知県のトヨタの工場も見学した。その時は自家用車よりもトラックや四輪駆動車に興味を持ったらしい」と作品と愛知のゆかりを披露し、「いろいろ話をするつもりなので、短い間だが楽しんでほしい」と呼び掛けた。

 キューバでのロケについて阪本監督は「社会主義国なので、あらゆることに許可が必要。一番困ったのは、国のトップであるカストロ議長のはんこがいる事例で、なかなか許可が出ずに撮影が止まった時。結局、軍から借りたかった小道具や軍服は、スタッフの手で作ることになった。いろいろなものが覆されても後ろを振り向かず、マンパワーでやっていった。どうしたものかという嘆きはあったが、後悔して帰りたくなかった」と振り返った。オダギリさんは「日本では起こるはずもない想像できないトラブルが山のようにあった。それを日本、キューバのスタッフが力を合わせながら乗り越えていき、すごくいいチームだなと感じた」と笑顔を見せた。

 そのほか、オダギリさんが海岸沿いの通りで体を焼いていた時に、見知らぬ人々に食事をおごらされそうになった話や、監督がやせていくことを心配したホテルの掃除スタッフが自分の昼食を手渡してきた話など、さまざまなエピソードを披露。2人が話すキューバの人々のフレンドリーな人柄に、会場は笑いに包まれた。

 阪本監督は「3年前、フレディのお姉さんがまだ存命だったころ、彼の話をいろいろ聞くことができた。医者になって人を助けるつもりだったのに、武器を持って人を殺(あや)めることになり、その狭間(はざま)でつらかったはずと話していた。母ローサさんは、息子がゲリラとなって死んだことを信じず、キューバに確かめに行って現実を知らされ、泣き崩れたという。そういった話を聞き、僕らは戦争の話を目指すべきではない、誰かの兄弟、息子であった名もなき一医学生が武器を取るまでの5年間の変わらぬ学生生活を中心にしなければいけないと思った。もっと戦闘の激しさ、革命を描くべきとか、いろいろな意見もあるかもしれないが、僕はどうしてもフレディを英雄として描きたくなかった」と作品に込めた思いを語った。

 最後にオダギリさんは「ここは僕の好きなタイプの映画を上映してくれる映画館。この映画でここに立てていることはうれしい。こういうタイプの日本映画はどんどん少なくなっていて、本当に今後、大丈夫なのかなと思っている。今回は阪本監督が企画し、皆の気持ちで最後まで作り上げることができた。少しでもこの映画が大きく成長してくれることが、今後の日本映画の未来につながると思う。皆さんの力をお借りしながら、多くの人に広めたい」と呼び掛けた。阪本監督は「今日はチェ・ゲバラ没後50年の日。キューバでは大きな式典が行われ、フレディや一緒に戦った人たちも弔われている。フレディが皆さんの心の中に生き続けてくれたら」と客席を見渡した。

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