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栄・丸善で「本の路地裏横丁」 「ブックマークナゴヤ」イベントで

丸善名古屋本店で開催されるイベント「ほん×ろじ 本の路地裏横丁」

丸善名古屋本店で開催されるイベント「ほん×ろじ 本の路地裏横丁」

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 栄の書店「丸善名古屋本店」(名古屋市)で10月28日・29日、名古屋の書店や雑貨店などを会場にした本の大型イベント「ブックマークナゴヤ2017」のさまざまな企画が開催される。

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 ブックマークナゴヤは「本と本屋の魅力を再発見しよう」をテーマに2008年に始まった企画。書店や本を取り扱うカフェや雑貨店などが同時多発的にフェアやイベントを開催し、「本で街をつなぐ」イベントとして名古屋の街を盛り上げてきた。今回の10回目で最終回を迎え、各地でフェアや展示、トークショーなどが開催される。

 丸善名古屋本店では「ほん×ろじ 本の路地裏横丁」と銘打ち、本の野外販売、本とコーヒーメーカーのコラボレーション、トークイベントなどを開催する。

 「本の産直市@名古屋2017」は同店北側の側道通路で、出版社のメンバーが自社書籍を野外販売する企画。本の編集、制作、営業を務めた出版人が、選りすぐりの自信作を手に取り、来場者と対面しながら紹介する。風媒社、樹林舎ほか地元を含む30社以上が参加し、東京の神田、上野などで同様のイベントを行っている「本の産直市実行委員会」が協力している。

 坂本恭亮店長は「ブックマークナゴヤでは円頓寺商店街での一箱古本市のような魅力的な企画があり、当店でも何か街とリンクしたことをやりたかった。そんな折、古地図に詳しい方から、栄の通りは江戸時代から脈々と賑わい続けて今に至るという話を聞き、路上を利用した『本の産直市』をやりたいと考えた。ビルの北側の側道はかなり広く、ビル同様に平和不動産の私有地に当たるため、今回の企画が実現した」と経緯を話す。「制作者本人たちの話を聞きながら購入できる本のマルシェ。謝恩価格本やとっておきの逸話のある本などが並ぶので、楽しんでいただけたら」とも。

 同側道では、コーヒーメーカー「ワダコーヒー」が作成した「丸善名古屋本店オリジナルブレンド」も販売する(10月28日のみ)。100年の歴史を持つ地元の老舗メーカーが、「知を鐙(とも)す」をテーマに、マイルドな「知(ち)」、ビターな「鐙(ともしび)」の2種類をブレンド。一杯売りもコーヒー豆販売も行う。

 坂本店長は「ワダコーヒーが創業100周年を記念した出版を企画している縁から、今回のイベントに協力していただくことになった。栄、名古屋の喫茶文化を支えてきた同店が、50回以上の試飲を経て完成させた本好きのためのコーヒー。専門書や資格の本で頭を使った時やリフレッシュしたい人にはソフトブレンド、長編小説など時間かけて読書する時には酸味と柔らかさを併せ持つビターブレンドがおすすめ」と話す。

 期間中、同店1階特設会場で3つの「丸善ゼミナール」トークイベントを開催する。28日14時から、出版ジャーナリスト石橋毅史さんが名古屋の出版社あるむ、樹林舎の編集者らと車座で語る「名古屋出版業界事情を語ろう!」、同17時から、講師に名古屋外国語大学・濱嶋聡教授を招き、書籍「アボリジニであること」(名古屋外国語大学出版会)刊行記念トークをそれぞれ行う。29日14時は講師にフリーライター・編集者の今一生さんを招き、書籍「日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?」(dZERO)刊行記念トークを開催する。

 坂本店長は「トークは編集や取次、書店などさまざまな立場の話が聞けるものや、著者の刊行記念などバラエティーに富んだラインナップ。ブックマークナゴヤは今回で最後だが、10回のさまざまな企画から生まれたものは、街の各所で形を変えて続いていくと思う。本の魅力と栄の路地を楽しんでいただけたら」と呼び掛ける。

 「本の産直市」の開催時間は28日=10時~19時、29日=10時~17時。「ブックマークナゴヤ2017」は10月14日~11月5日まで。

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