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「名物より好物」集めた名古屋案内本製作へ 第1弾は「伏見・丸の内」編

名古屋案内本「LOVERS NAGOYA」プロジェクトのチラシを手に笑顔を見せる「大ナゴヤツアーズ実行委員会」代表の加藤幹泰さん

名古屋案内本「LOVERS NAGOYA」プロジェクトのチラシを手に笑顔を見せる「大ナゴヤツアーズ実行委員会」代表の加藤幹泰さん

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 大ナゴヤツアーズ実行委員会(名古屋市中区大須3)が現在、「名物」より「好物」を集めた名古屋案内本「LOVERS NAGOYA」製作プロジェクトを展開している。

伏見にある大衆居酒屋 大甚本店の大将と加藤さん

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 同プロジェクトでは、書籍制作に関わる取材・制作費に充てる資金をクラウドファンディングサイトで呼び掛けたところ、開始2日間で目標金額の50万円を達成。現在、ネクストゴールの100万円を目指している。

 名古屋の文化や街の魅力を体験するプログラムや街歩きツアーを行っている「大ナゴヤツアーズ実行委員会」代表の加藤幹泰さんは名古屋生まれ名古屋育ち。「日常の名古屋の街も面白がってもらいたい、散歩をして楽しく名古屋を知れるような案内本を作りたい」と話す。

 「名古屋の『名物』を載せたガイドブックではなく、僕たちの『好物』をまとめた1冊に仕上げたい」とも。「一人の『なごやっ子』として、旅行雑誌や地域情報誌ではなかなか取り上げられないような歴史や文化、どんな人が活躍しているのかなどを伝えたい。ネットで情報を探る時代だからこそ、実際に足を運んで発見を楽しめるような案内本があったら自分もほしいと思った」と加藤さん。

 駅から隣駅程度の歩いて回れるエリアで1冊にまとめる。その土地で働き・遊び・生活する人たちの「好き」を聞くなどし、取材・編集を行い、半年に1冊のペースで年2回発行を予定する。約5年をかけて名古屋の「好き」がたくさん詰まった名古屋本を完成させるプロジェクトで、「次はどのエリアに散歩に出かけられるのだろう」と楽しみを提供できるよう企画するという。

 第1弾は「伏見・丸の内」編。「栄や名駅という中心地ではなく、編集する自分も含めて言われてみればそこまで知らない場所を第1弾にしたかった」と加藤さん。オフィス街のイメージが強いエリアだが、どんな発見があるのか編集チームも楽しみながら制作するという。「目的の店に行ってすぐ帰るのは、周辺の情報を知らないから。寄り道が楽しくなるとまちの滞在時間も増え、まちも元気になる」とも。

 第2弾以降で取り上げるエリアは未定というが「人が歩いている、流れがあるエリア」に着目していくという。

 クラウドファンド支援は4月30日まで受け付ける。第1弾書籍刊行は5月上旬を予定する。

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