名古屋グランパスが10月7日、来年に建て替え工事を行う「パロマ瑞穂スタジアム」(名古屋市瑞穂区山下通5)をテーマにした企画「ありがとう、瑞穂。」プロジェクトを始めた。
グランパスのホームとして多くの試合の会場となってきたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)は、施設の老朽化に伴い来年度からの建て替え工事が決まっている。同スタジアムでのグランパスのホームゲームは今季残り5試合。グランパスは「ありがとう、瑞穂。」プロジェクトと題し、クラブ創設から共に歩んできた“聖地瑞穂”に感謝を込め、約2か月かけてさまざまな企画を行っていく。
7日にスペシャルサイトを開設。プロジェクト第1弾として、同スタジアムでの思い出を募集する「わたしと、瑞穂スタジアム」を開始した。同企画では、ファミリー(グランパスサポーター)から自分とスタジアムにまつわる思い出の写真とエピソード(当時の印象的な出来事や忘れられない思い出)を募集。当選した作品は特設サイト内で紹介し、同プロジェクトに関連する映像やポスターに活用する。募集は11月2日まで。
グランパス広報は「名古屋グランパスが初めて試合を行った1992年から現在まで、クラブや選手・OBだけではなく、皆さま一人一人の記憶と『聖地瑞穂』で過ごした幸せな時間、忘れられない思い出を振り返り、ありがとうの気持ちを伝えてみませんか?」と呼びかけている。
同スタジアムで開催されるホームゲーム「J1リーグ第31節 大分トリニータ戦」(11月28日)、「同第33節 横浜FC戦」(12月12日)では、冠イベントの開催を決定。プロジェクト期間中は、「ありがとう、瑞穂。」の記念チケット、オリジナルグッズの発売や、名古屋市内での「ありがとう、瑞穂。」写真展の開催、市内商店街での感謝セール、タイアップ雑誌の発刊を行う。
グランパス広報は「スタジアムでクラブ、選手、OB、ファン、サポーターが積み重ねてきたエピソードをさまざまな企画で発信していく。プロジェクトを通じて、記憶に残るプレーや試合、『聖地瑞穂』で過ごした家族や仲間とのかけがえのない瞬間を思い出すきっかけになることを願っている。これから約2か月の中で、瑞穂への感謝とともに、ファミリーの皆さまに忘れられない思い出や新たな出会い、笑顔が生まれていけば」と話す。
グランパスはアウェーゲームでも新しい企画に挑戦。10月18日の「J1リーグ第23節 川崎フロンターレ戦」で「名古屋港水族館パブリックビューイング」(19時キックオフ)を実施する。水族館大型ビジョンでJリーグ公式戦ライブビューイングを開催するのは全国で初の試み。
同企画担当は「共に『シャチ』をシンボルとする名古屋港水族館とは、これまでさまざまな取り組みを連携して実施してきた。今回は全国初となる国内水族館最大の大型ビジョンでの観戦。川崎フロンターレのマスコットはイルカなので、試合前には館内のシャチとイルカも楽しんでいただけたら」と呼びかける。
グランパス広報は「積み重ねた記憶も大事にして、新しいことにもチャレンジしていく。これからも、ホームでもアウェーでもさまざまな形で、ファミリーの皆さまを楽しませていきたい」と意気込みを語った。