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国際芸術祭「あいち2022」のテーマが「STILL ALIVE」に決定

テーマを発表する国際芸術祭「あいち2022」芸術監督の片岡真実さん 写真:国際芸術祭「あいち」組織委員会 提供

テーマを発表する国際芸術祭「あいち2022」芸術監督の片岡真実さん 写真:国際芸術祭「あいち」組織委員会 提供

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 2022年に開催される国際芸術祭「あいち2022」のテーマ・コンセプトが12月22日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)で発表された。

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 登壇した芸術監督の森美術館館長・片岡真実さんは、芸術祭のテーマが「STILL ALIVE」に決定したと発表。テーマには日本語で「今、を生き抜くアートのちから」という言葉が補足されている。このテーマは刈谷市出身で世界的に評価されているコンセプチュアル・アーティスト河原温さんが、電報で自身の生存を発信し続けたアート作品「I AM STILL ALIVE」シリーズに着想を得たという。

 片岡さんは「『あいち2022』は『STILL ALIVE』を多角的に解釈し、過去、現在、未来という時間軸を往来しながら現代美術の源流を再訪し、同時に類型化されてきた領域の狭間(はざま)にも注目する。芸術表現を通して不確かさや未知の世界、多様な価値観、圧倒的な美しさと出会い、そこからいかに理想的で持続可能な未来を共につくりあげられるのかを考える機会にしたい」と話す。

 続いて「100万年後の未来における地球や人間の存続を考える」「現代を、この瞬間を、どう生き抜くのかを考える」「身体表現や五感でアートを体感する」「美しさに心を動かす」など、テーマを考えるための9つのビジョンが掲げられた。片岡さんは「これらが相互に関連し、時に相対しながら芸術祭の全体を構成する」と構想を説明。

 「芸術祭がコロナ禍を乗り越えて見せるもの」について問われた片岡さんは「アートは必要なのか?(私は)衣食住とは異なるレベルで生きる力になると信じている。不安や恐れを未来に感じている方に、少しでも生きる力を得ていただきたい」と語った。

 今後はテーマ・コンセプトに基づき、国内外のアーティストの選定、県内の会場の決定を行っていく。

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