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陶磁器文化の発信拠点「新町ビル」が栄・ラシックに限定出店 美濃焼の器など販売

「新町ビル」期間限定ショップの店内

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 岐阜県多治見市で陶磁器産業の文化を発信する「新町ビル」が1月2日より、栄の商業施設「ラシック」(名古屋市中区栄3)6階に期間限定ショップを出店している。

「山の花」オーナーの花山和也さん

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 新町ビルは「陶磁器産業と地域の未来に向け、人とモノが交わる場をつくる」ことをコンセプトにした複合ビルで、4階建ての空きビルを改装してオープンした。1階はイベントスペース、2階は岐阜県の焼き物に特化した器のセレクトショップ「山の花」、4階は全国の洋服や器が並ぶギャラリーショップ「地想」。

 ラシックでは昨年からインテリアショップを拡充し、特に東海地方のものづくりに注目して出店を企画している。「暮らしに寄り添う陶磁器の魅力を体感してほしい」(広報担当者)との思いから、今回の出店が実現した。同店では、「山の花」と「地想」がセレクトした商品に加え、土岐市で100年以上の歴史を持つ窯元「カネコ小兵製陶所」の器も取り扱う。

 「山の花」オーナーの花山和也さんは、この出店のために集めた商品について「多治見を含む東濃地方の美濃焼をはじめ、作家ものから窯元の器までそろえた。この地方の焼き物は全てが美濃焼と称されるわけではなく、定義が難しい。美濃焼を代表する窯元の器も、あいまいな領域にある器も、美濃焼ではない器も、あえて混ぜてセレクトした。焼き物の多様な幅を見てもらえたら面白いと思う」と説明する。

 「地想」オーナーの水野雅文さんは「全国的には人気がある作家の作品でも、岐阜県や愛知県では展示・販売の場所があまりない場合もある。そうした作品に触れられる機会をつくる視点で商品を選んだ。器のセレクトには、地域で今起きているムーブメントが伝わるよう、さまざまな要素を取り込んだ。地元の作家の作品も、全国の作家の作品も置いている。エリアを越えて業界が活気づくきっかけになれば」と話す。

 出店開始から約2週間を経て、「名古屋周辺からはもちろん、美濃周辺から足を運んでくださったお客さまもいた。器に興味のある方々が多く、需要があるのだと実感している」と振り返る花山さん。「商品は随時、補充入荷している。一度来店した方も、再来店すればまた新しい商品に出合える。ラシックでのショッピングついでに、気軽に立ち寄っていただければ」とも。

 営業時間は11時~21時(変更になる場合もあり)。今月31日まで。

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