食べる 買う

感謝の気持ちをハートに込めて 「大須ういろ」がバレンタイン限定商品販売

「バレンタインういろ」を手にする大須ういろ取締役本部長の池戸善仁さん

「バレンタインういろ」を手にする大須ういろ取締役本部長の池戸善仁さん

  • 2

  •  

 「大須ういろ本店」(名古屋市中区大須2)で1月25日から、バレンタイン期間限定商品「バレンタインういろ」の販売が始まった。

「大須ういろ本店」での販売の様子

[広告]

 同商品は2017(平成29)年から毎年バレンタインシーズンに合わせて限定販売している。開発を担当した二枚田和明さんは「以前からバレンタイン商品はあったが、他の商品との差別化がしきれておらず反響を得られなかった。2015年ごろから商品を根底から見直し、チーム体制で開発を進めた」と振り返る。

 バレンタインにちなんで、まず着手したのがチョコレート味のういろの開発だった。しかしチョコレートに含まれる油脂分の影響から、当時の技術ではういろ特有のもちもちとした食感を出すのが難しいと分かると、方向性を転換。ういろの食感を重視しつつ、定番感と新鮮さを兼ね備えた味わいを目指し、和菓子ではなじみのあるきな粉を使った「きなこういろ」と、洋風の要素を取り入れたコーヒー味の「珈琲(コーヒー)ういろ」を開発した。

 素材本来の味を引き出すため、添加物の使用はできる限り控えた。表面を覆うハート型のういろの着色には色粉を使用したが、「色粉の分量を最小限にするために、薄くスライスしたういろを型抜きする製法を採用した。製法を決めるまでにも、開発チームメンバーで意見を出し合った」と二枚田さんは話す。ランダムに並ぶハート型のういろは、全て職人が手作業で並べているという。二枚田さんは「開発中は、かわいらしい見た目とキャッチーさ、何よりおいしさを大切にした。素材選定にもこだわり、試行錯誤の結果『和菓子らしいバレンタイン』を打ち出すことができたと感じる」と笑顔を見せる。

 赤地に金のハートが箔(はく)押しされた外装には「いつもありがとうございます」の一文が添えられている。「バレンタインを『思いを伝える日』と捉えたとき、身近な人に日頃の感謝を伝えるシーンを思い浮かべた。家族や上司、友人に『ありがとう』の気持ちを伝える際に選んでもらえたら」(二枚田さん)。

 価格は1箱(2種類入り)=648円。実店舗のほか、オンラインショップでも購入できる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース