名古屋出身・七里圭監督作品を上映-愛知芸文センター15周年で

サカエ経済新聞の取材に大須まで来ていただいた七里圭監督

サカエ経済新聞の取材に大須まで来ていただいた七里圭監督

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 愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1、TEL 052-971-5511)で12月11日~16日、同館の15周年を記念し、開館時より継続している「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」全シリーズ15作品を一挙に上映する。

「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」は、「身体」を統一のテーマに設定し、さまざまな作家が同テーマに独自の解釈からアプローチし、作家性を重視して作品を制作するシリーズで、毎年1人の映画監督を選出し、作品を制作上映している。

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 今回の上映では、2005年に「愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品」として紹介された、名古屋市出身の映画監督、七里圭(しちり・けい)さんの作品「ホッテントットエプロン-スケッチ」も上映する。七里さんは名古屋私立菊里高校在学中に撮った8ミリ映画が大島渚監督の推薦によりピアフィルムフェスティバル‘85で入選。早稲田大学進学後、脚本家で映画監督の高橋洋さんらがいたシネマ研究会に所属し、その後も東京を中心に映像制作を続けている。

 「ホッテントットエプロン-スケッチ」は映像と曲のみで構成され、せりふが一切ないのが特徴。体の隠れた場所に痣がある少女の「心の旅」を、独特な映像表現で描写している。「映画の世界に入ってきて想像力を働かせてほしい」と話す七里監督は、映画に関して、「わかりやすい話で楽しませる映画は世の中にたくさんある。想像力を働かせて、それぞれの頭の中でストーリーを考えることができる映画を作りたいと思っている」と話す。

 1月12日からは「名古屋シネマテーク」(千種区今池)で、同監督の新作映画「眠り姫」も公開される。同作は「ホッテントット~」とは違い、映像とせりふのみで構成され、人物は一切出てこない。原作は漫画家・山本直樹さんの漫画。七里監督は山本直樹さんの漫画の「大ファン」で、「原作が大好きだからこそ、その世界観を壊したくないという思いもあり、今回のような構成にした」という。渋谷の映画館「ユーロスペース」で上映された際には、連日立ち見客が出るほどの人気だったという。

 独自の世界観の中で映画を作り続ける七里監督について名古屋シネマテークの平野さんは「こんな大胆な映画を作ってしまうのはすごいこと。上映する側も覚悟して取り組まないと。見に来る人も『変わったものを見に行くんだ』と思って来てもらった方がいいかも」と笑顔を見せる。

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