昭和46年築のビルをリノベーション-「ていねいな暮らし」コンセプトに個性店集積

「四つ葉ビル(仮称)」のイメージパース

「四つ葉ビル(仮称)」のイメージパース

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 1971(昭和46)年築のビルをリノベーションし、食品を販売する店舗や靴のオーダーショップなどが入るビル「四つ葉ビル(仮称)」のプロジェクトが進行している。

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 同ビルは、婦人子ども服製造卸を行う二葉の自社ビル。5階建てで1フロアの面積は約100坪。

 プロデュースを担当するのは、古いビルやアパートをリノベーションし、書店やギャラリー、飲食店が入居する長者町のえびすビル(中区錦2)や覚王山アパート(千種区)、覚王山祭りなどを手がけた「街づくりのプロデューサー」石黒靖敏さん。「昔、本社として使っていたビルを生かせないか」と、二葉から石黒さんに連絡が入ったのがきっかけでプロジェクトが立ち上がった。

 「四つ葉ビル(仮称)」のコンセプトは「ていねいな暮らし」(石黒さん)。生活を考え、食べ物、食器、身に着けるものなど、単にモノを購入するのではなく、思いが感じられるモノを扱うテナントを集めるという。

 現時点でのフロア構成は以下の通り。1階=パン店、ワイン・チーズなどの食のワークショップと教室など、2階=有機・オーガニック・手作りの商品などのフードブティック(食品スーパー)、肉類の販売店、グロッサリーなど、3階=2階同様のフードブティック、野菜類の販売店、生地屋、靴のオーダーショップと工房、4階=住宅設計のデザインオフィスとショールーム、ブックショップ、5階は未定。未決定のスペースもあるため、「まだまだ構想中」と石黒さん。

 「生地屋(3階)は、テキスタイルも作る服のファッションデザイナーが手がけるレベルの高い生地を扱う。例えばデザインを学ぶ学生が買いに来た際に、デザインの相談などにも乗る。靴のオーダーショップと工房はイギリスで修行を積んだ方が手がけ、靴作りのビギナー向けのコースも設ける予定。住宅設計のデザインオフィスとショールームは、利用客がリアルに家作りに参加できるようなオフィスを目指す。ブックショップは図書館の立ち上げを手がける人に依頼し、本を選定してもらった」(石黒さん)。

 内装は、仕切りをあまり設けず、フロアのスケール感を出すという。「肉を扱う店舗は、肉工場がそのまま来たようなファクリーな感じにする」とも。

 オープンは5月を予定。問い合わせはメール(yasutoshiishigurocons@yahoo.co.jp)にて。

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