「あいち国際女性映画祭2020」が9月3日から、名古屋のウィルあいち(名古屋市東区上竪杉町1)ほかで開催される。
国内外の女性監督の作品、女性に注目した作品を中心にさまざまな映画を上映することで、映像文化を通して女性の社会進出の支援と国際交流を図る同映画祭。1996(平成8)年に同館の開館とともに第1回が開催され、今年で25回目を迎える。
今回は日本初公開4本、愛知初公開7本を含む30作品を上映。サテライト会場となる名駅の映画館ミッドランドスクエア シネマ(中村区名駅4)でも作品を上映する。
「フィルムコンペティション」は実写部門とアニメーション部門で実施。5日に実写部門8本、アニメーション部門4本のノミネート12作品を上映。上映後の授賞式で各部門のグランプリが発表されるほか、観客賞を決めるための観客の投票を行う。観客賞は同映画祭HPで発表する。
期間中はゲストを招き、さまざまなトークイベントやシンポジウムなどを行う。「特別企画」(6日)では、50周年を迎えた国民的人気シリーズの50作目となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」を上映。映画評論家の吉村英夫さんを招き「寅さん50年 男はつらいよのテーマを読む」と題し、シリーズの魅力や山田洋次監督が描く家族の姿を語る。「国際交流企画」(3日)では、唐沢寿明さん主演の映画「杉原千畝 スギハラチウネ」を上映。シンポジウム「杉原千畝生誕120年 命のビザ発給80年」を開き、研究者から見た杉原千畝の人物像と功績を解説する。「愛知県立多文化共生研究所&AIWFF 共同企画」(5日)では、香港を舞台に、半身不随になった男性と、その男性を介護するフィリピン人女性の交流を描いた映画「淪落の人」を上映。外国人支援活動に取り組むゲストらを招き「多文化共生社会について考えよう」を開催する。
9月6日まで。前売り券は9月2日まで、愛知芸術文化センタープレイガイド、ローソンチケットほかで発売中。当日券はウィルあいち会場チケット売り場ほかで扱う。