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愛知県美術館で「デュフィ展」-SNSでも積極的に情報発信

ラウル・デュフィ 《馬に乗ったケスラー一家》 
1932年 油彩、カンヴァス テート © Tate,London 2014

ラウル・デュフィ 《馬に乗ったケスラー一家》 1932年 油彩、カンヴァス テート © Tate,London 2014

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 愛知県美術館(名古屋市東区東桜1、TEL 052-971-5511)で現在、「デュフィ展」が開催されている。

テキスタイルデザインやファッションのコーナー

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 明るい色面と軽快な筆さばきによる独特の様式で知られる画家、ラウル・デュフィ(1877~1953)。20世紀前半のフランスでマティスやピカソなどとともに活躍した。

 同展は、故郷ル・アーヴルを出てパリ国立美術学校に入学する1899年から晩年に至るまでを紹介する回顧展。「『色彩の魔術師』とも呼ばれるデュフィは、これまで色彩ばかりに目が向けられてきた。しかし、それだけでなく、線で描くことの表現力も非常に高い。今まであまり目が向けられてこなかった点にも目を向けてもらえれば」と担当学芸員。デュフィの初期の制作過程をしっかり見せること、またデュフィの線の表現を掘り下げることを決め、5年もの歳月をかけ開催を実現したという。

 会場では、パリ国立近代美術館、パリ市立近代美術館、テートなどが所蔵する油彩画の代表作をはじめ、デッサンや水彩画、さらに本の挿絵やテキスタイル、陶器、家具といった装飾芸術の分野の作品などを展示。特にかわいい花柄などが並ぶテキスタイルデザインには開幕前から注目を集め、テキスタイルデザインを用いたコースターや付箋などのグッズも人気を集めている。

 同展では、フェイスブックやツイッターなどのSNSを使い、積極的に情報発信にも取り組む。さまざまな企画の紹介や展覧会にまつわるクイズを行うほか、展示の裏側などを紹介。同館のマスコットキャラクター「ポワワン」もリポーター役として登場する。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで、入館は閉館30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜休館)。入館料は、一般=1,400円、高大生=1,100円、中学生以下無料。12月7日まで。

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