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今年も大須大道町人祭-「ごった煮の街で笑顔になれるひとときを」

今年の実行委員長を務める寺西儀高さん

今年の実行委員長を務める寺西儀高さん

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 大須商店街で毎年恒例となっている祭り「大須大道町人祭」が10月15日・16日の2日間、開催される。昨年の来場者数は2日間で延べ約38万人。今年も同様の来場者数を目指す。

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 同祭は、大須商店街の至る所に設置された大小さまざまなステージで、全国から集まった大道芸人がパフォーマンスを繰り広げるもの。参加者はタイムテーブルを片手に商店街内を歩きながら思い思いに楽しみ、あちらこちらから笑い声がわき上がるにぎやかな祭りとなっている。パントマイムや舞踏、ストリートミュージック、ジャグリング、日本発の大道芸などさまざまなジャンルから成るパフォーマーの今年の出演数は45組250人。

 当日は、大道芸のパフォーマンスのほか、一般公募で選ばれた女性たちによる「おいらん道中」や「大道プロレス」、名古屋おもてなし武将隊の演舞や、あいち戦国姫隊、大須のアイドルユニット「OS☆U(オーエスユー)」の登場も予定する。

 同祭では、毎年、実行委員長を商店街内の商店主らが持ち回りで務めている。今年で34回目となる同祭りの今年の実行委員長を務めるのは、赤門通りのアメカジ店「HARLEM STORE(ハーレムストア)」(名古屋市中区大須3)店主の寺西儀高さん。「今年は大きな災害があったので、被災された方たちも笑顔になってもらえる一時になるような、そんなお祭りにしたい」と寺西さん。

 昨年11月から準備を始めているという寺西さんは「やはり準備はとても大変。最近は店にも行けずに事務所で祭りの準備にかかり切り(笑)。でも商店街の人たちやボランティアの方たちが助けてくれるから助かっている」と話す。

 大須の街について、寺西さんは「大須は店主一人ひとりがそれぞれ『自分たちが街を作っている』という気持ちがしっかりある。だからこそ、実行委員も店主らが集まって手づくりで行われている」と話す。「手前みそかもしれないが、過去にはシャッター街だったこの街が今はここまで大きくなっているのは、この街の最大の魅力。ごった煮のようなこの街は、さまざまな文化や人を受け入れてくれる、本当に懐が深い街」とも。「街の人たちが親戚のような家族のような雰囲気で、とても仲が良いのも大須の街全体の雰囲気の良さにもつながっているのでは。祭りを通して、より多くの人にこの街の良さを知ってもらいたい」と期待を込める。

 開催時間は、15日=11時~20時30分ごろ、16日=11時~18時30分ごろ。

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