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「あいちトリエンナーレ2016」テーマ・コンセプト発表-メーンビジュアルも決定

「あいちトリエンナーレ2016」のメーンビジュアル

「あいちトリエンナーレ2016」のメーンビジュアル

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 2016年に開催される国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」のテーマ・コンセプトとメーンビジュアルが10月29日、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)で発表された。

テーマ・コンセプトを発表する港千尋芸術監督

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 テーマ・コンセプトは「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」。あいちトリエンナーレ2016芸術監督の港千尋多摩美術大学教授は「3回目のトリエンナーレは、創造する人間をテーマにしたい。はるか太古から現在まで、現在から未来まで、人が創造しながら旅をしていくイメージをキャラヴァンという言葉に託した。サライとは隊商が泊まる宿営地、家の意味。愛知県内の美術館や劇場、まちなかの会場が、さまざまな人が集う場になれば。虹は大空に架かる橋であり、スペクトルとして全ての色が含まれている。世界中から人が集まり、新たな作品、パフォーマンスを生み出す芸術祭にふさわしいイメージ。人間が創造することを通して自然や土地、人々との間に連続性を持つシンボル。それぞれの人が自分の考える虹を描く、好奇心を喚起するテーマになれば」と話す。

 メーンビジュアルはグラフィックデザイナーの永原康史さんがデザイン。イエローオーカー(赤みがかった黄色)をテーマカラーに9つの線が並ぶ。WEBサイトでは画面が変わる度に、コンピューターで自動生成された線が変化するよう構築される予定。「創造と探求をテーマに、根源的でありながら未来に向かおうとする芸術の数々を変化する線の集まりに重ねた。イエローオーカーは土から採れる顔料の色。この色は人類が最初に洞窟の壁に絵を描いた時に絵具として使われた。永原さんは紙媒体と電子媒体の両方を手掛けている国際経験の豊富な人。各媒体を融合した広報を考えたデザイン、さまざまな変化をする動きのあるメーンビジュアルを実現してもらえた」

 最後に港芸術監督は「あいちトリエンナーレは数多くある芸術祭の中でも、先端性、複合性、祝祭性など際立った特徴で存在感を増していっている。2016年まで長いようで、あまり時間はない。皆さんと一緒に続けていく2年半の旅。夏の一番暑い時期に感動と歓喜の声があふれるようなカラフルな場をつくり出したい」と抱負を語った。参加アーティストは現在検討中で、年度末の2015年春頃に発表を予定している。

 同芸術祭プレイベントとして11月16日、同センターでシンポジウム「旅と創造」を開催。作家で詩人の池澤夏樹さんを招き、港芸術監督とテーマ・コンセプトについて対談する。13時30分開始。参加費無料で申し込み不要。定員180人で先着順。開始30分前から整理券を配布する。

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