名古屋市が世界最大規模のプラネタリウムを建設-2010年度までに

南西側から見たイメージパース

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 名古屋市は、2010年度までに改築する「名古屋市科学館」(名古屋市中区栄2、TEL 052-201-4486)について、世界最大規模のプラネタリウムを建設することなどを含めた基本計画概要を発表した。

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 今回の改築は、建築後40 年以上が経過した理工館・天文館の、建物の老朽化、バリアフリーの不備、耐震性の不足を補うほか、天井が低く、床面の耐荷重性能が不十分であることから大型展示品の設置ができないという課題を解消するために行われる。総事業費は168億円。

 同館の特徴の一つのプラネタリウムは、世界最大の内径35メートルのドームスクリーンを設置。全天周動画による迫力のある画像が楽しめるほか、星の明るさや色彩、瞬きなどを忠実に再現することができる最新鋭の映像装置を導入する。レーザー光線や霧の発生など、エンターテインメント性豊かな特殊演出も可能になる。

 併せて、席数を現在の450席から約350席まで減らすことで、ゆったりと星空を楽しむことができるようにする。プラネタリウムの球体は外観デザインにも反映され、「地域のランドマーク的な施設を目指す」(同館担当者)という。

 プラネタリウムについて同館担当者は「世界には20メートル以上のドームはあまりない。大人の方も充分楽しめる施設になると思うので、全国各地から来てもらえれば」と話している。

 そのほか、館内には約10メートルの巨大な竜巻を発生させるガラスの円柱を設置したり、2基の巨大なコイルがダイナミックに放電している様子を見せたりと、学習施設であると同時にエンターテインメント性豊かな観光拠点として、現在の1.6倍となる年間来館者100万人を目指す。

名古屋市科学館

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