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名古屋で伝統芸能コラボの実験舞台、能と歌舞伎の組み合わせも

「日本の伝統と遊ぶ 力神 祭りと芸能 竹と山車(だし)の劇場空間」ポスター

「日本の伝統と遊ぶ 力神 祭りと芸能 竹と山車(だし)の劇場空間」ポスター

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 愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)小ホールで3月11日~13日、公演「日本の伝統と遊ぶ 力神 祭りと芸能 竹と山車(だし)の劇場空間」が開催される。

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日本の祭りや日本舞踊、狂言、歌舞伎などの日本の伝統芸能がそれぞれのボーダーを越えて、一つの舞台でコラボ展開する実験舞台の同公演。舞台指揮は、「むすめ歌舞伎」創始者で、日本舞踊家の市川櫻香さん。 

 当日は、愛知県半田市の「亀崎潮干祭」を披露するほか、江戸時代から続く半田市亀崎の山車「力神(りきじん)」を組み上げる。同山車から、からくり人形が登場し、市川櫻香さんが踊る日本舞踊「浦島」と共に、浦島太郎伝説をファンタジックなストーリーで描く。同イベントPR担当者の近藤マリコさんは「ある意味古典的で、ある意味で革新的」と話す。

 12年ぶりに狂言「太鼓負(たいこおい)」も上演する。同演目は名古屋を源流とする和泉流狂言で、12年前に佐藤友彦さんが復活した。今回は、狂言と歌舞伎をコラボレートするのも特長の一つという。

 大柄で荒事のイメージが強い彌十郎さんが見えっ張りな妻の役を演じ、線の細い佐藤友彦さんがひ弱な旦那役を演じる。「もともと能から派生した狂言と歌舞伎は、言ってみれば兄弟のような関係。佐藤友彦さんと坂東彌十郎さんは初顔合わせでもあるので、狂言と歌舞伎がどんなコラボとなるか、期待してもらえれば」と近藤さん。

 主な出演者は、能役者の高安勝久さん、歌舞伎役者の坂東彌十郎さん、名古屋狂言共同社の佐藤友彦さん、囃子(はやし)方仙波流家元の仙波清彦さんなど。当日はトークショーも行い、作家の嵐山光三郎さん、日本芸術文化振興会顧問の織田紘二さん、名古屋ボストン美術館館長の馬場駿吉さんなどが登壇する。

 開催日程・演目は「むすめかぶき」ホームページで確認できる。

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