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庄内通の写真店が大須に移転-ギャラリー併設、地域交流の場目指す

鮮やかな黄色い壁が目を引く「マーブル」外観

鮮やかな黄色い壁が目を引く「マーブル」外観

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 1985(昭和60)年から庄内通で営業を続けていた写真店が6月2日、店舗名を「Merble(マーブル)」と改め(名古屋市中区大須2、TEL 052-222-7338)、大須に移転オープンした。

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 「これまで看板も出さずに写真店を営んできた」(店長の松村百利子さん)という同店。「テナントビルの奥でお弁当屋さんと隣接して営業していたが、お弁当屋さんがそのビルから撤退しフロアが寂しくなってしまったこと、駐車場として使っていたスペースもなくなってしまったことから移転を決めた」

 以前の店が約40坪だったのに比べ、移転後はワンフロア約10坪の2フロアで構成。デジタルプリントもアナログプリントもできる同店。2階には新たにギャラリースペースも設け、「コミュニケーションスペースとしても機能するようにした」。1階では、写真関連のさまざまな雑貨類の販売も行っている。あらためて店名を考えるにあたり、「写真を焼くだけではなく、いろいろなことをミックスして提供できるように」との思いを込め、マーブルと命名したという。

 大須への移転理由については、「大須の街にはカメラを首からさげて歩いている人が多くいる。名古屋のカメラ文化の発信地とも言える雑貨店の『SEANT(セアン)』さんから徒歩10分圏内というのも魅力の一つ」と話す。「セアンさんとは昔からつながりがあり、ワークショップなども一緒に開いてきた。近くになってうれしい」とも。

 同店には好みのプリントを指定してくる利用客があとを絶たない。「学生のころに絵を描くことが好きでデザインの勉強をしていた」という松村さんは「そうした感覚が今、写真の色補正をしたりすることにつながっている」と話す。「店頭ではお客さんとのコミュニケーションを大切にしている。写真はオーダーメードであるべき。お客さんが望んでいることやライフスタイルを知らないとできない。そうしたことを知るために、会話は絶対にはずせない」とほほ笑む。

 「写真に限らずいろいろな人が集まる空間になれれば。この場所が、大須の人たちや多くの人たちにとって生活空間の一部になれれば」

 営業時間は11時~20時。水曜定休。

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