10月14日・15日、名古屋市中区大須の大須商店街一帯で、総勢44組の大道芸人が路上パフォーマンスを繰り広げる「大須大道町人祭」が開催される。

　かつては名古屋一の盛り場と言われていたが、戦後の復興期を過ぎると近代化された魅力に乏しいことから活力を失っていた大須を再び活性化するため昭和53年、「街は人にとって生活ドラマの舞台である」というコンセプトのもと、大須の大道を舞台に「大須大道町人祭」が開催されたのが始まり。

　庶民の祭りとして、「官製」の祭りに対抗する意味であえて「名古屋祭り」と同じ日にぶつけた「大須大道町人祭」は今ではすっかり話題になり、「おいらん道中行列」「子供英傑行列」など次々に名古屋まつりの「三英傑行列」に対抗する行列を手作りによって作り上げていった。毎年新しい企画を加えながら、全国の大道芸人が集う有名な祭りとなっている。

　内容は、一般公募で選ばれた女性たちによる「おいらん道中」や、男女とも裸体を金色に塗って踊る「金粉ショウ」、地元大須消防団の「木遣り」、日本の伝統大道芸の「ガマの油」、「江戸飴細工」のほか、パントマイム、ジャグリング、ベリーダンス、ファイヤーダンスなどさまざま。当日は、11時から大須商店街内の16会場でそれぞれパフォーマンスを開始する。

大須商店街