今年5月2日に亡くなったロックミュージシャン・忌野清志郎さんの個展「忌野清志郎の世界」が現在、名古屋パルコ西館8階パルコギャラリー（名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8370）で開催されている。

　同展では、長年にわたり忌野さんが描きためていた油彩やイラスト、スケッチなど未発表作品を含む数々の作品を展示している。併せて、ポートレートやステージ衣装、ツアーグッズ、ポスター、ファンクラブ会報などを紹介するほか、特別映像なども上映する。同展は、昨年秋から忌野さん自身の意向を含めて企画していたもの。

　忌野さんは1970年に、ロックバンド・RCサクセションのフロントマンとしてデビュー。その後数々の名曲を世に送り出し、日本のロックシーンをけん引してきた。音楽活動と並行し、俳優業や絵本の執筆などの活動も積極的に行ない、絵画などの作品も多く生み出して来た忌野さん。ミュージシャンをはじめ、さまざまな人に影響を与え続けてきた。がん性リンパ管症により今年5月に死去した際は、「ロックンロール葬」が営まれ多くの参列者が集まり別れを惜しんだことも記憶に新しい。

　パルコギャラリーの個展に合わせて、名古屋パルコ東館6階のタワーレコードでは、店内の一部（約15坪）を特別にレイアウトし「忌野清志郎トリビュート展」を開催している。同売り場では、RCサクセション時代の作品から後期の作品まで、ほぼすべてのCD作品のほか、DVDや書籍、雑誌などの関連商品約160タイトルを展示販売している。

　営業時間はともに10時～21時。ギャラリーの入場料は、一般＝500円（「忌野清志郎ふぁんくらぶっ」会員は100円引き）、学生＝400円、小学生以下は無料。10月12日まで。