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「栄能楽堂ビル」1階にレコードショップ「デシベル」-移転でカフェも併設

「喫茶 レコード・CD デシベル」を運営する矢野さん

「喫茶 レコード・CD デシベル」を運営する矢野さん

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 栄5丁目の「栄能楽堂ビル」西館1階に9月25日、「喫茶 レコード・CD デシベル」(名古屋市中区栄5、TEL 052-243-7525)がオープンした。これまでは栄4丁目で約8.5坪のスペースを使い運営していたレコードショップ「デシベル」が、喫茶スペースを併設し拡張移転したかたちとなった。

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 新店の店舗面積は約26坪。奥に長い同店は、入り口手前が飲食スペース、奥がレコード・CD販売スペースとなっている。「もともと拡張しようと強く思っていたわけではないが、物件を見て『ここなら何か面白いことができそう』と思い、決めた」と話すのは同店オーナーの矢野さん。

 店内の内装はほとんど矢野さんとスタッフと友人の3人の手作りによるもの。「日本じゃない雰囲気を作り出したかった」と矢野さん。「机や椅子などの家具類も知人らからもらったものがほとんど。照明などももともとあったもの」だといい、一見統一されていない感じの空間が居心地の良い空間を生み出している。築40年の古いビルをリノベーションしているため、古くから残っているガラス窓なども店内の雰囲気にマッチしている。「大家さんとも会話を密にして作り上げた店。ストレスなくつくることができ、本当に良かった」と振り返る。

 「前のレコード店の時にも、お客さんとレコードを聴きながら『お酒がここで飲めたらすてきなのに』と言われることが多かったので、こうした空間を作れてうれしい」と矢野さん。「ゆくゆくはここで音楽イベントを開きたいが、古いガラス窓などを生かしたかったので防音設備などは行き届いていない。でもそうした環境の中でもやれる楽しいことを模索していく」という。

 レコードショップで販売している音楽について、矢野さんは「オールジャンルだが、強いて言うなら、ヒップホップ、ソウル、ハウス、テクノ、民族音楽など、クラブユースの中古盤を多く置いている」と紹介する。自身もDJとして幅広く活躍している矢野さん。「レコードやCDは全て視聴できるので、気軽に聴いてもらいたいし、『こんな音楽を探している』とイメージを伝えてもらえれば、いろいろ紹介できる」

 セレクトショップなどが点在する栄5丁目目エリア。同エリアについては、「みんな音楽が好きで店をやっている人が多い。そうした人たちが互いの店を行き来したりしていて、つながりが強い。元気な人が多く触発されることも。ここの空気感は本当に居心地がいいので離れられない」とほほ笑む。

 カフェスペースでの主なメニューは、カレー(800円)、チーズケーキ(300円)、チョコレートケーキ(300円)、コーヒー(350円)、サッポロ生ビール(500円)。

 営業時間は14時~24時。水曜定休。

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