複合商業施設「アスナル金山」（名古屋市中区金山1）で11月22日、マイケル・ジャクソンさんの80年代のヒット曲「Beat It」が流れ出し、施設内にいた約100人が突然ダンスを踊り出した。

　これは、6月25日に亡くなったマイケルさんを追悼し、スウェーデンのストックホルムで始まった企画「TRIBUTE TO MICHEL JACKSON」の一環。マイケルさんのファンが「Beat It」の曲にのせ、約1分半のダンスをゲリラ的に行うもの。今までにシアトル（アメリカ）、ベルリン（ドイツ）、パリ（フランス）、イスタンブール（トルコ）、台湾、香港、西安（中国）などで開催。日本では、札幌、大阪、東京ディズニーリゾートに隣接するショッピングセンター「イクスピアリ」で行われた。

　名古屋での開催は、大阪での開催に参加した会社員のマイケルファン徳永さんが、「名古屋でもやろう」と声をかけたことがきっかけ。「大阪にも名古屋から参加している人もいて声をかけた。最初は10人くらいだった」と当初を振り返る。1カ月前にネットで参加者を募り始め、会場としてアスナル金山にアピールするとすぐにOKが出たため、急いで練習を始めたという。日がたつごとに参加者が増え、毎日20時から練習を重ねた。ダンス経験はないという徳永さん。「ムーンウォークはまねしていましたけどね」と笑顔を見せる。

　当日、会場にはスーツ姿の徳永さんをはじめ、ダンススクールの講師、子どもから主婦までさまざまな人が集まりダンスを披露。ダンスを終えると「マイケルに届いたかな」と徳永さん。約1分半という短いひとときを会場全体で楽しんだ。