大須出身のアートディレクター・水谷孝次さん、単行本出版で来名

「デザインが奇跡を起こす」を手にする水谷孝次さんと、メリープロジェクトの笑顔作品に多く登場する孝奈ちゃん。リブロ名古屋店で

「デザインが奇跡を起こす」を手にする水谷孝次さんと、メリープロジェクトの笑顔作品に多く登場する孝奈ちゃん。リブロ名古屋店で

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 大須出身で、笑顔をテーマにしたアートプロジェクト「MERRY PROJECT(メリープロジェクト)」を推進するアートディレクター・水谷孝次さんが自身初となる単行本を昨年12月18日に発売し、1月17日に名古屋市内の書店を回るキャンペーンを行なった。

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 同書「デザインが奇跡を起こす 『思い』を『カタチ』にする仕事術」(PHP研究所)では、水谷さんの名古屋での生い立ちや、下積み時代を経て約20年間トップアートディレクターとして数々の賞を受賞し活躍した日々、そうした日々に疲弊した自身に気付いたときに新たに発見した「笑顔」の素晴らしさなど、メリープロジェクトが始動し、世界へ広がっていくまでをつづる。

 「各書店を回って感じることは、書店の店員さんの方たちがこの本を気に入ってくれているということ。それぞれが購入してくれていたり、コーナー展開をしたりしてくれていて、とてもありがたい」と水谷さん。書店「リブロ名古屋店」(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8526)でもコーナーが作られ、笑顔のポスターが掲出されている。

 同書について、水谷さんは「これまでは写真集の出版などは経験しているが、文章での表現はしたことがなかった。今回は『文字で気持ちをデザインする』という思いで書いた」と振り返る。「デザインは造形やレイアウト、色彩だけではない。『グラフィック=デザイン』ではなく、生活、都市、社会、人生、国など空気そのものを作っていくがデザインだということを、文章を通じて伝えたい」と話す。

 「『デザイン』をほかの言葉で言い換えると?」という問いに対して、「つなぐこと」と答える水谷さん。「人と人とをつないで思いを結んでいくデザインは都市を元気にしていく。世界の人々が自身の生活を『1日をいかに有意義な時間にするか』と考え生活自体をデザインしていけば、それらが都市全体に勇気や希望を与え平和になっていく。デザインは奇跡を起こすはず」と笑顔をみせる。

 同書の仕様は四六判ソフトカバー、256ページ。価格は1,470円。

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