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パルコで岡本太郎生誕100周年企画展「顔は宇宙だ」-限定展示作品も

岡本太郎企画展「顔は宇宙だ。」内の「目」をテーマにした展示

岡本太郎企画展「顔は宇宙だ。」内の「目」をテーマにした展示

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 名古屋パルコ西館8階の「パルコギャラリー」(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8370)で9月3日、岡本太郎生誕100周年を記念した企画展「顔は宇宙だ。」が始まった。

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 同展では膨大な岡本太郎作品の中でも「顔」に焦点を当てた作品を中心に展示。「多くの岡本太郎の作品の『顔』は目と口が穴のように抜けているものが多い」と話すのは、同展プロデューサーの飯島寛也さん。「それには、大きく抜けた目と口の奥の先に宇宙を感じてほしいという太郎さんの思いが込められている」と説明する。

 展示では、渋谷マークシティ(東京都渋谷区)内の連絡通路で一般公開されている壁画「明日の神話」の姉妹作品の「豊饒の神話」や、絶筆となった未完成作品の「雷人」も公開。「豊饒の神話」の原画は、5枚のパネルから成る作品で、「5枚セットで展示するのは当巡回展が初めて」(飯島さん)。「メキシコシティに建設するホテルから依頼されて食堂の壁画として制作をしていた『豊饒の神話』だが、ホテル建設自体が中止になってしまった。絵には、制作の過程で描き上げたものを白く塗って新たな絵を描き加えようとしていた箇所も残っていて興味深い。きっとその時に建設の中止が決まったのでは」と飯島さんは話す。

 5つの部屋で構成している同展。最終の5つめの部屋では、名古屋特別展示として、犬山の日本モンキーパーク内にある「若い太陽の塔」の20分の1のひな型と、名古屋市北区の久國寺にある釣り鐘「歓喜の鐘」の2分の1サイズで作られた試作品を展示している。「名古屋の特別展示は、他の地域では展開しないので、どこよりも展示が充実していると言っても過言ではない」と飯島さんは話す。

 物販コーナーでは、大阪万博の際に販売されていたデッドストックのグッズ類のほか、関連書籍、ミニチュアレプリカなども販売している。併せて、西館1階のエントランスには岡本太郎の有名な作品「坐ることを拒否する椅子」も展示している。

 開催時間は10時~21時(最終日は18時まで)。入場料は、一般=300円、学生=200円ほか。今月26日まで。西館1階のエントランス「坐ることを拒否する椅子」の展示は9月14日まで。

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