暮らす・働く

名古屋テレビ塔から配信-学生インターネット放送局が開局

テレビ塔の下からユーストリームで配信する様子

テレビ塔の下からユーストリームで配信する様子

  • 0

  •  

 名古屋テレビ塔(名古屋市中区錦3、TEL 052-971-8546)で10月29日、学生が主体となって企画・運営するインターネット放送局「ナゴヤタワーチャンネル」が開局した。運営は13大学の学生が参加する「NAGOYA学生タウン構想推進委員会」。

[広告]

 同局は、電波塔としての役割を終えたテレビ塔を利用して、学生が企画した番組をインターネットの動画配信サイト「ユーストリーム」を使って生中継で放送する。テレビ塔を学生の情報発信の場として活用できるようにするのが狙い。名古屋市が進める、名古屋を学生の活動によって魅力的な街にしようという「学生タウン構想」の一環として行われている。

 初回は同日11時~13時、テレビ塔1階に設置された屋外ステージから放送された。開局記念のテープカットには、河村たかし名古屋市長や名古屋テレビ塔の大澤和宏社長も出席した。

 「学生がつくる」をコンセプトに据える同局。初回の番組を担当したのは、名古屋大学大学院の木村めぐみさん。テーマは「映画」で、名古屋で映像制作を行っている大学、専門学校の学生が出演し、日頃の活動や制作した作品を紹介した。名古屋ビジュアルアーツの卒業生で映画監督の田中博之さんをゲストに迎え、学生とのトークセッションも放送。木村さんは番組の内容や構成を考えるだけでなく、出演する学生の募集やゲストの出演交渉なども行った。「新しい試みが名古屋で行われるのがうれしい」と木村さん。「学生にとってこのような活動は、多くの人と交流もでき、とてもいい機会」と話す。

 同大4年で学生運営代表の森大輔さんは「あくまでイメージだが、東京や大阪に比べ、名古屋の学生はおとなしいように感じられる。学生同士が連携して活動を行っていけば、学生がより活発になるのでは。タワーチャンネルが、その一端を担えるようになれれば」と意気込む。

 本年度中は社会実験として、今後3回程度の配信を予定。来年度から本格的な配信を目指す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース