ナディアパーク・デザインセンター（名古屋市中区栄3）4階に11月16日、クリエーター創業支援スペース「creators shop Loop（クリエイターズショップ・ループ）」（TEL 052-265-210）がオープンした。

　デザインやファッション、工芸などのクリエーティブ産業分野に携わる若手クリエーターを支援するために開設された同スペース。事業主体は名古屋市で、国際デザインセンターが企画運営する。

　公募により選出されたクリエーター6組にそれぞれ約16平方メートルのスペースを貸し出し、商品を展示・販売する。出品期間は6カ月を一期間とし、一期間ごとに公募を行い、新たに出品者を決める。

　第1期の出品者は、「ethical・penelope（エシカルペネロープ）」「名古屋嫁入道具」「bonanza made in Nagoya（ボナンザ メードインナゴヤ）」「Manu Mobiles（マニュモビールズ）」「まり木綿」「メ～ブツ」の6組。「新しいユニークな名古屋土産」「名古屋の伝統工芸有松鳴海絞の技術を生かした商品」「持続可能なエシカル・ファッション」など、ジャンルはさまざま。選考で重視した「独創性のある」商品が並ぶ。

　「これまでも国際デザインセンターでは若手のクリエーター支援をしてきたが、単発のイベントなどが主で、継続的な活動にはなかなかつながらなかった。若手クリエーターが、『ビジネス』として成立する活動ができるように支援をしたい」と担当者。マーケティングショップとして、ユーザーの反応をフィードバックし、クリエーターの活動を支えることが同店の役割だという。そのため、選考では、市場で通用する「『商品』としての出品物の品質」も重要な基準とする。

　「オープンしてから、平日は100人、休日は200人程度が訪れる。感度の高い若年層から家族連れまで客層は幅広い。まだあまり市場に出ていない商品もあり、見るだけでも楽しめると思うので、一度足を運んで実際に商品に触れてほしい」と担当者。「バイヤーなどからの問い合わせもあり、出品者の今後の活動にプラスになるような動きも見え始めてきた」とも。

　営業時間は11時～20時。火曜定休。店頭では今後、定期的に出品者自身による実演販売なども予定する。