大須のギャラリーで写真展「優しい時間」-オーナー自ら3年ぶりに作品展示

安野さんの作品約30点を展示

安野さんの作品約30点を展示

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 大須のフォト&アートギャラリー「プシュケ」(名古屋市中区大須2、TEL 052-253-5919)で11月17日から、カメラマン・安野亨(あんの とおる)さんの写真展「優しい時間」が開催されている。

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 安野さんは大阪府出身、名古屋市在住のカメラマンで、同ギャラリーのオーナーでもある。「自分の作品展は3年ぶり」とのことで、その間に撮りためた写真約30点を展示。

 「写真は光と時間で構成されるが、ファインダーの中の時間(=のぞいている時間)はカメラマンだけのものであり、無心でいられる、誰にも邪魔されない時間。そういった大切な時間やその場にいた自分の存在を、写真にとどめておきたい」と話す。

 4~5年ほど前から「長時間露光」という手法での撮影を始めた。長時間露光とは「長い時間シャッターを開いて撮影すること」で、通常のシャッタースピードが250秒分の1~60秒分の1に対して、安野さんは4分の1秒~2分の1秒間かけてシャッターを切る。「今回は1分間かけたものも。今後もっと、露光時間を長くして撮影してみたい」

 同展では、黒を背景にした女性のヌードを撮影。「黒は影や闇を連想させる。影があって光が存在し、闇の中は母体の中にいるような安心感がある。母体の中は安全で、周りに恐れることなく、本当の自分自身でいられる。そこには『優しい時間』が存在する。今回は、そんな大切な時間をとどめた作品展」(安野さん)。

 開廊時間は12時~20時(最終日は19時まで)。今月23日は休廊。25日まで。

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