学生が企画するアート展-愛知芸術文化センターの地下通路で開催

「栄 デスィカバリーコミュニケイション」の作品の一部。大きな服を表現した作品や、風船を使った大型作品など

「栄 デスィカバリーコミュニケイション」の作品の一部。大きな服を表現した作品や、風船を使った大型作品など

  • 0

  •  

 愛知県立芸術大学の学生有志が企画から運営までを行うアート展「栄 ディスカバリーコミュニケイション」が現在、愛知芸術文化センター(名古屋市東区東桜1)内の地下通路を会場として開催されている。

[広告]

 同企画は、2007年12月から同大学が行っているプロジェクト「ART×ART(アートバイアート)」によるもので、芸術に関する知識が無くても気軽に楽しめるものを目指し活動しているという。

 2回目となる「栄 ディスカバリーコミュニケイション」は、「栄」をテーマに、同大学の在学生、卒業生から作品を募り、学長ら7人の厳正な審査によって選ばれた作品15点が並ぶ。題材は、名古屋パルコや、サンシャインサカエ、クリスタル広場などのスポットや、通りや交差点などで、油絵、大型立体作品、体験型作品など表現もさまざま。

 会場は、オアシス21と錦通りを結ぶ地下通路。通勤路として利用する人や、同センターにほかの目的で訪れた人の目に入る。「もともと何もない単なる通路だったが、愛知芸術文化センター側が通路を有効活用したいという考えがあった。そうした中、志の高い学生に可能性を感じ、同企画で利用させてもらえるようになった」と同企画代表の水谷さん。「可能性や魅力を実感できたようで、ART×ARTを皮切りにほかの展示も行うようになったと聞いている」(同)とも。

 展示スペースは、通路の壁のほか、過去に公衆電話が置いてあったスペースや、エレベータホール、出入口の一角、階段横のスペースなど。「最初に作家にプランを提出してもらい、作家と一緒に展示場所を訪れ、作品が空間にはまるように仕上げていった」(同)という。

 観賞者の反応について、「反応はいいが、もともと作品を見る目的で通る人ではないため、中には『見たくない』などという苦情も。だが、それも一つの反応としてとらえられるので役に立つ」(同)。

 展示時間は9時~22時。3月15日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース