「スカ・フレイムス」大川毅さんがコンピCD発表-名古屋のスカバンドも収録

大川毅さん(左)とルードプレッシャーズの山口剛司さん。お気に入りのポスターの前で

大川毅さん(左)とルードプレッシャーズの山口剛司さん。お気に入りのポスターの前で

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 1985年結成の日本の草分け的スカバンド「The Ska Flames(スカ・フレイムス)」の大川毅さんが定期的に発表しているコンピレーションCDの最新作「Down Beat Ruler(ダウンビートルーラー)vol.3」(2,500円)が11月25日、発売される。

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 音楽への愛情や知識、センスなどが、音楽関係者のみならず多方面から注目を集めている大川さん。同作は、約20年前に東京・中野で始まった大川さん主催の同名のイベントから生まれたもので、2007年に第1弾を発表。2008年に第2弾とコンスタントに作品を発表し、今回が3作目となる。

 内容は、大川さんが「旬」だと思う全国の個性派アーティストに声をかけ収録していく。楽曲の収録は「一発撮り」を基本とし、大川さんがミックス作業を行ない仕上げる。「いつも何も決めずに制作に入る」と大川さん。「本来の予定とは違う方向に進んでいくことが大半だが、それでこそ良いものができていく。方向性はあってないようなもの」としながらも「前作は音楽的にも広がりをもたせていただが、今回は落ち着いた統一感が出た」という。

 前作に引き続き、名古屋のスカバンド「The Rude Pressures(ザ・ルードプレッシャーズ)」の楽曲も収録した。大川さんの「ごひいきバンド」となったルードプレッシャーズ。「地方で活躍しているスカバンドの多くは焼き直し感があるが、ルードプレッシャーズは違う。会う度に自分たちを壊して新しいものを作り上げている。日本でこうしたスカを表現できるバンドは数少ない」とその魅力を語る。

 収録された楽曲「MIRAI」は、ボーカルの山口剛司さんに子どもが生まれたことからできた楽曲。これまで英語で歌うことが多かった山口さんが初めて日本語で表現したことでも話題になったものを、大川さんがミックスし直し、「山口さんの、コミカルだけどごまかしのないストレートな声」を前面に出し、「景色やにおいを感じるもの」に仕上げたという。

 そのほかの主な収録アーティストは、Los Rancheros、The LOCAL’S、The Rulers、Oi-SKALLMATES、akiko & ERIBAKU、The Ska Flamesなど。

 ザ・ルードプレッシャーズは来年1月9日、恒例の新春ワンマンライブをクアトロ(名古屋市中区栄3)で開催予定。山口さんは「やる以上はかっこよくやりたい。クアトロを満杯にしたい」と意気込む。

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