書店の売り場に「ほのかな香り」を流す試み-滞在時間延長狙う

「リブロ名古屋店」店内。

「リブロ名古屋店」店内。

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 名古屋パルコ東館3階にある書店「リブロ名古屋店」(名古屋市中区栄3、TEL 052-264-8526)で現在、同店内に香りを流す「香りプロモーション」が行われている。

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 同プロモーションは、5月に「リブロ青山店」(東京都港区)で実験的に行われたもので、今回の同名古屋店での試みが2店目。利用客の滞留時間を長くしようという狙いで始まったもので、同店の辻山さんは「お客様に良い買物環境を提供することが、ひいては買い上げの点数にも関係するのではと考えた。香りは目には見えないが人間の感性に訴えるもので、記憶にも良い印象に残る」と話す。

 店内の空調に香り玉を取り付け、ほのかに香るか香らないかの程度の強さで香りを流す。現在はレモンと木の葉のブレンドした「富士山の香り」を使用しており、ほかに約10種類用を用意する。香りのセレクトの基準は、「落ち着く香り」「あまり癖のない香り」という点を大切にした。弱い香りのため、店内に掲示された「香りプロモーション」のポスターで気付く利用者がほとんどだという。

 利用客の反応は、「居心地良い香りをほのかに感じて、好印象」「気持ちがゆったりできた」「良い気持ちになると、買物を長くしたくなる」「新しい試みで、とても面白く思った」などとおおむね好評。辻山さんは「直接の効果がわかりにくいという点はあるが、お客様の印象に残りやすいプロモーションであると感じている。残ったいい印象で、再来店につながれば理想」と話す。11月10日まで。

リブロ

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