大須「大光院」脇に複合店舗-戦後間もなく建った塗料店をリノベーション

アサヒペンの看板が目をひく「annon堂」

アサヒペンの看板が目をひく「annon堂」

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 大須エリアを中心に不動産事業を手がける「大創」(名古屋市中区大須2 TEL 052-221-6061)は4月15日、大須の古ビルをリノベーションした複合店舗「annon堂(アンノン堂)」(中区大須2)をオープンした。

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 同ビルは、「明王さん」の愛称で親しまれている大須の寺院「大光院」のすぐ脇に、戦後間もなく創業した塗料店「村重商店」の店舗兼住居だった建物。地下1階・地上4階建ての同ビルは、地下を倉庫、1階を店舗、2~4階を住居として使っていたという。外壁には昔ながらの「アサヒペン」の看板がそのまま残っているほか、建物内で使用しているポストやガラス、ライトやドア、ベランダなど、建物全体がレトロな雰囲気を醸し出している。

 「もともとあるものの中に、新たな価値を想像していくことに魅力を感じる」と同社社長の伊藤康徳さん。「ガラッと変えるのではなく、古さならではの良さを生かし、それに共鳴してくれる人たちが集まる空間が好き」だと笑顔を見せる。「消防の関係から飲食店の入居は難しい」(伊藤さん)としながらも、「雑貨や本、レコードなどさまざまなテナントさんに自由に使ってもらえれば」。

 各フロアの広さは、地下=約7坪、1階=約8坪、2階=Aスペース=約2坪、Bスペース=約3坪、3階=約5坪。4階はギャラリーなどフリースペースとして使用していく予定だという。

 現在3階と2階の一部の入居が決まっている。6月2週目のオープンを目標に、現在入居テナントを募集している。詳しくは同社まで。

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