栄のプリンセス大通り沿いに9月11日、「焼き鳥とワインの店 鳥笑」（名古屋市中区栄3、TEL 052-261-1110）がオープンした。

　同店は、錦で季節の割烹（かっぽう）料理を提供している「酒肴茶寮 かのん」（中区錦2）の姉妹店。客単価7,000～1万円の「かのん」に対し、「手持ちのお金で気軽に食事ができ、会話を楽しめるような店を」とオープンを決めた。

　「女性が仕事帰りにほっとできるような店」を目指す同店は2フロアで構成される。1階はカウンター席10席を設け女性が1人でも気軽に入れるスペースとし、2階は家庭的なテーブルといすを並べ24席を用意、「友達の家にいるようなリラックスできる空間」（同店）とした。

　「かのん」で7年間、マネジャーとして務めた市川さんが同店を取り仕切る。「リーズナブルでありながら、安っぽくならないよう料理には手間をかけている」というメニューは、市川さんと「かのん」の料理人が考案した。割烹料理店がプロヂュースしている利点を生かし、ソース、煮込み料理など「かのん」で仕込み最後の仕上げを同店で行う。

　メニューは、モモ、ネギマ、レバーなどの焼き鳥をはじめ、女性客を意識し一品料理にも力を入れる。市川さんの「おすすめ」メニューは、炊いて柔らかくした牛タンを炭火で焼き、赤ワインを使用した甘めのソースをかけた「やわらか牛タンのネギマ」（1本＝380円）、特製の衣で仕上げパリパリの食感が楽しめる「三河鶏の唐揚げ、鳥笑風タルタルソース」（680円）、赤ワインの風味を残し温泉卵でマイルド感を出した「和牛モツの赤ワイン味噌煮込み温泉玉子おとし」（720円）など。

　「ワインは手間をかけて探すと良いものがある」という市川さん。店で提供しているワインは「お値打ちでおいしいものを」とすべて市川さん自らが選んだ。「初心者の方からワイン通の方まで楽しんでもらえるのでは」とグラスワイン（470円～）とボトルを用意する。ボトルは、白ワイン＝5種類（2,600円～）、赤ワイン＝6種類（2,900円～）、スパークリングワイン（4,500円）を取りそろえる（すべてボトル価格）。そのほか生ビール（480円）、チューハイ、カクテル、日本酒、焼酎なども。

　「一つひとつにこだわりを持ち、安いながらも文化を感じるような料理を提供していければ」と市川さん。「まだオープンしたばかり。お客さまのニーズに合わせて改良していき、地域に密着してみ皆さんに愛される店に育てていきたい」と意気込みをみせる。

　営業時間は17時～23時。