名古屋パルコ（名古屋市中区栄3）南館8階特設会場で2月5日、パリのポスター作家「レイモン・サヴィニャック」の展覧会「～パリからのバレンタインの贈り物～『サヴィニャック展』」が始まった。

約90点の作品を展示

　同展の名古屋開催は今回が初めて。約90点の貴重なヴィンテージポスターや原画を展示・販売するほか、サヴィニャックの世界的コレクターとして知られる山下純弘さんも来場する。

　同店の白神佳寿子さんは「名古屋パルコとして『大人の方も楽しめ、良いものを広く知ってもらうような情報発信をしたい』と考えた時に、以前見た山下さんのサヴィニャック展を見て感動したことを思い出し、協力をお願いした」と振り返る。

　オープン初日は、デザインを勉強している学生などが足を運び、「こんなにたくさんの原画が見られるとは思わなかった」と感激する姿も多く見られた。

サヴィニャックの魅力について白神さんは、「色彩や温かさが本当に魅力的。全作品に意味があることも魅力の一つ。作品それぞれに背景があり、それを知るとそばに一生置いておきたくなってしまう。自分も2枚絵を持っているが、部屋に飾るだけで部屋が明るくなるし、自然と人を笑顔にしてくれる力がある」と話す。

同展は今後、パリの美術館やニューヨークの現代美術館（MOMA）などを巡回する予定という。「絵が好きな人はもちろん、生活に彩りを加えたいと思っている方など、多くの方にぜひ見ていただきたい」と来場を呼び掛ける。

　開催時間は10時～21時。11日には山下純弘さんのトークショーも開催される。展示は2月15日まで。