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大須でアニメーション作家ALIMOさん特集「メルヘンと遊び」 作品上映、講演など

大須「シアターカフェ」で開催される「ALIMO 展示+上映+講演『メルヘンと遊び』」

大須「シアターカフェ」で開催される「ALIMO 展示+上映+講演『メルヘンと遊び』」

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 大須の「シアターカフェ」(名古屋市中区大須2)で11月7日~29日、アニメーション作家ALIMO(アリモ)さんの特集企画「ALIMO 展示+上映+講演『メルヘンと遊び』」が開催される。

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 アリモさんは東京藝術大学大学院映像研究科を修了。「アニメーション・タブロー」という独自の方法論で、絵画とアニメーションを融合した表現に取り組んでいる。2008年に「リーゾー」で「第11回岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞。2012年から文化庁新進芸術家海外研修員としてエストニアで2年間の滞在制作を行い、帰国後も精力的に作品を発表している。

 同企画ではアリモさんの作品「人の島」「開かれた遊び、忘れる眼」の原画や絵コンテなどを展示。7日・8日・28日・29日には、両作品を上映する。

 「人の島」は「アニメーション・タブロー」の方法論で、1枚のキャンバスに油彩で絵を描きながらコマ撮り撮影した作品。モノローグとともにある男の人生を徐々にさかのぼっていくストーリー。

 「開かれた遊び、忘れる眼」はばらばらの言葉を組み合わせて一つの文章を作り出すシュールレアリスムの「甘美な死骸」を核として制作された作品。「絵を描く日々の中、何日かたてば自ら描いた絵も忘れてしまうことがある」という経験を基に、日々描いたドローイングをつなぎ合わせた遊戯的なアニメーション。上下4つに分割された画面がスライドすることで絵と絵が結び付き、新しいイメージが生まれていく。

 7日にはアリモさんが来店して講演を開催。滞在したエストニアのアニメーション制作事情や、世界的なアニメーション作家プリート・パルンとの対話、自身の活動などを紹介する。豊かな物語の力を持った「メルヘン」、アニメーションの持つ構造からシュールレアリスムの可能性を見いだす「遊び」というアリモさんの作品作りの本質が語られる。

 シアターカフェの営業時間は13時~21時(火曜定休)。展示は入場無料、1ドリンク(500円)注文必要。上映は4日とも14時~、17時~、19時~。定員各回17人。入場無料、1ドリンク(500円)注文必要。講演は15時~。定員17人。入場無料、1ドリンク(500円)注文必要。

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