愛知県大府市が2026年11月開館した「大府市健康づくり総合支援施設(coconowa obu(ここのわおおぶ))」に、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長:落合陽一、代表取締役社長:村上泰一郎、以下「PxDT」)の装い自由な吸音モジュール「iwasemi OC-β」と小径木を高付加価値の合板に再生する共創プロジェクト「NOITA」のコラボレーション商材が導入されました。



- 大府市健康づくり総合支援施設(coconowa obu)の概要
同施設は、身体活動をあらゆる世代の健康づくりの基礎とし、市民の心身の健康づくりを総合的に進める中核拠点です。「健康づくり身体活動支援センター」と長期欠席の児童生徒等の学びを支える「第二レインボーハウス」が連携し、健康と学びを支えます。
また、全国の大学、研究機関、医療機関、企業、地域団体などとネットワークを築き、それぞれの知恵や経験を組み合わせる「融合」と新しい価値を生み出す「創発」を大切にしながら、分野を越えて連携し、誰もが健康で活躍できる地域を育むことを目的に整備しました。
- 木の質感を生かした空間づくりと聞き取りやすい音環境の整備
大府市では、令和5年に、木曽川の上流に位置し、牧尾ダムを有する長野県王滝村及び木曽町と「水源の森林の保全・育成に関する連携協定」を締結しました。この協定を契機に、木材の利用促進や市民への啓発などを通じて、水源の森林の保全・育成に取り組んでいます。本施設においても、壁材や家具などに木材を活用し、木の質感や温かみを感じられる空間づくりを進めています。さらに、こどもから高齢者まで幅広い世代が利用する施設として、相談や各種事業を行う室内において、会話や説明を聞き取りやすい音環境を整えることも重要な課題でした。そこで、木材の魅力を生かした空間づくりと、利用者に配慮した音環境の両立を目指し、新たな製品の活用を検討しました。
- 吸音モジュール「iwasemi OC-β」と小径木活用プロジェクト「NOITA」との連携有効活用先が限られていた小径木を積極的に活用。小径木に新たな価値を生み出み出し、森の伐採時に生じる太い木も細い木も、ともに価値を付けて生かすことで森の保全と次世代への継承へつなげるプロジェクト「NOITA」。本取り組みでは、装い自由な吸音モジュール「iwasemi OC-β」と「NOITA」のコラボレーションによって、空間の閑さと森林資源を活用した循環型経済の取り組みを両立させることで、空間創造に新たな価値を提供しました。
iwasemi OC-βの導入前後で測定を行い、以下の残響時間低減効果を確認しました。
- 相談室1:人の会話音の中心周波数帯域にあたる500-1000Hzの平均残響時間が、0.79秒から0.53秒に短縮(約32.9%低減)

- 相談室2:人の会話音の中心周波数帯域にあたる500-1000Hzの平均残響時間が、0.81秒から0.51秒に短縮(約37.0%低減)

iwasemi OC-βは、音響メタマテリアル技術を応用し、人の会話音の中心帯域(500〜1000Hz)に着目して音の反響を抑える吸音モジュールです。吸音性能だけでなく、意匠・素材・施工の自由度を高めることで、吸音の位置づけを「貼る」対策から「組込む」設計へと移行させます。
【基本仕様】
サイズ:W140×H140×D34mm

iwasemi OC-β
1.表装材の選択自由度:吸音を、意匠の計画のひとつに
表装材の選択自由度を高め、空間のコンセプトや素材計画に沿って吸音を組込みやすくします。吸音が視覚的に主張しにくくなることで、内装の世界観を保ったまま音環境を整えられます。用途に応じて、建材や装飾材との連携や機能性の付加など、パートナーと共に拡張する余地も生まれます。
2.設置仕様の選択自由度:現場条件に合わせて採用
両面テープ、マグネット、ビス固定など、複数の設置仕様に対応します。下地条件や運用条件に応じて選択できるため、導入検討から施工までの制約を減らし、提案できるシーンを拡張します。
3.会話音に特化した吸音性能:会話の“聞こえ方”を調律
人の会話音の中心帯域(500〜1000Hz)に着目し、反響による聞き取りづらさを抑えます。会議・応対・カウンセリングなど、会話が中心になる空間で、集中しやすい音環境づくりを支援します。
iwasemi OC-βは、建築・インテリア・建材・装飾材など、多様な領域との連携を前提に開発された音響制御モジュールです。PxDTは今後、さまざまな企業・団体と協働しながら、用途や分野を横断したプロジェクトを継続的に立ち上げていきます。
吸音を単なる騒音対策にとどめるのではなく、空間の価値を高める設計要素として組み込むことで、働く環境、医療・教育、文化・観光など、幅広い現場において「閑さ」の価値を実装していくことを目指します。
PxDTでは、iwasemi OC-βを活用した共同企画・共同開発・導入プロジェクトをご一緒いただけるパートナーを募集しています。建築・インテリア・建材・装飾材など、領域を問わずお気軽にご相談ください。
【協業に関するお問い合わせ】
iwasemi事業部:support_iwasemi@pixiedusttech.com
●プロジェクト名:「NOITA(ノイタ)」
●製造会社:株式会社ツミカサネ
・本 社:長野県木曽郡木曽町新開6943番地1
・代 表:青野裕介
・設立年月:2024年9月
・事業内容:単板および合板の製造・販売
・株主構成:Tree to Green、ソルトターミナル、竹中工務店、丹青社、コクヨ、滝澤ベニヤ
・工場所在地:第一工場・塩尻市奈良井1037-3
第二工場・木曽郡木曽町新開1942
竹中工務店が提唱する、森林資源と地域経済の持続可能な好循環を目指す取り組み。小径木や未利用材を高付加価値の建材へと転換する流れを構築し、森林の健全な再生、地域経済の活性化、地域材の活用を一体で推進します。NOITAは、その中核を担う合板製造・内装材加工拠点として位置づけられています。
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「ヘルスケア」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「空間・音響」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。
商号 ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
会社設立 2017年5月
代表取締役 落合陽一、村上泰一郎
所在地 東京都中央区八重洲二丁目2番1号
URL
https://pixiedusttech.com/
※iwasemi及び関連するロゴは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標又は登録商標です。