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伏見ミリオン座で開館11周年記念イベント 町山智浩さんがスペシャルトーク

伏見ミリオン座でスペシャルトークイベントを行った町山智浩さん

伏見ミリオン座でスペシャルトークイベントを行った町山智浩さん

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 伏見の映画館「伏見ミリオン座」(名古屋市中区栄1)で12月29日、映画評論家・町山智浩さんの「スペシャルトークイベント-映画生解説PART2-」が開催された。

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 同館の開館11周年を記念した特別企画となる同イベント。昨年の10周年に続いてゲストとして招かれた町山さんが、今年を代表する映画や来年公開される作品の見どころを語った。

 町山さんが登場すると満員の客席から大きな拍手。この日のトークテーマに取り上げた作品は、町山さんが「2016年ベストの映画」と絶賛する「この世界の片隅に」(片渕須直監督)。片渕監督が町山さんとイベントの観客に呼び掛ける映像が流れた後、スペシャルトークがスタートした。観客のほとんどが映画を鑑賞済みで、ねたばれがOKとなったこともあり、町山さんは映画の中に描かれたさまざまなこだわりや、徹底的に調べる片渕監督の仕事ぶりを、具体的なシーンや監督本人から聞いた内容などをもとに次々に解説した。

 「アリーテ姫」「マイマイ新子と千年の魔法」などの過去の作品や、監督が影響を受けたアニメーションと本作の繋がりなども紹介。町山さんは客席からの質問を募り、主人公と絵の関係や、印象的な描かれ方をした登場人物の解釈などを丁寧に解説した。「町山さんの一番好きなシーンは?」の質問に「全部のシーンなので、選べない」と困る姿も。

 後半は伏見ミリオン座、センチュリーシネマ(中区栄3)で来年公開となる映画のチラシを並べて、見どころを解説。「ラ・ラ・ランド」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」などアカデミー賞の声が上がる作品から、「ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男」「グリーンルーム」など異色の注目作まで、多彩な切り口で紹介した。光を特徴的に見せる映像技術や、俳優の交代などさまざまな裏話を交えながらの解説に、観客は話に引き込まれた。町山さんは一度も椅子に座らず、約1時間30分のスペシャルトークを語り終えた。

 イベント終了後、町山さんは同館ロビーでサイン会を開催。サインを書きながら、来場者に感謝の言葉を述べた。

 伏見ミリオン座とセンチュリーシネマでは現在、両館で使用できる映画共通鑑賞券「ウィンターチケット」を期間限定で販売中。チケットのデザインは愛知県出身のイラストレーター古川愛李さんが担当している。チケット料金は2,600円(2枚セット)。販売期間は来年1月22日まで、使用期限は3月31日まで。

 「この世界の片隅に」は伏見ミリオン座で公開中。

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