「名古屋栄三越」（名古屋市中区栄3）で11月16日、皆川明さんがディレクションするクリスマスキャンペーンが始まった。

ツリーに飾る間伐材で作った皆川明さんデザインのチョウなどのオーナメント

　皆川さんは「ミナ ペルホネン」のデザイナーで、アーティスト。三越伊勢丹グループが今年から始めるクリスマスキャンペーン「One」に皆川さんをディレクターに迎え、「未来へ続くサステナブルなクリスマス」を展開する。皆川さんがちぎり絵で制作したロゴや、色鉛筆などで描き起こしたメインビジュアル、10種類以上のアーカイブテキスタイルなどを使い、世界観を表現する。

　同店1階ライオン口近くには、クリスマスツリーのほかに、アーカイブテキスタイルをデザインに入れた壁面装飾にリースも設置。ツリーやリースには、皆川さんデザインの間伐材で作ったチョウ・ツリー・キャンドル・人形の形のオーナメントを飾る。ライオン口近くのエレベーターの扉のラッピングや、館内通路に設置したフラッグバナー、同店が提案する商品も飾るガラス面に設置した4色のキーカラーで表現したリースのビジュアルなど、各所に装飾をちりばめる。順次、各階のほか隣接する「ラシック」もクリスマス装飾が展開される。

　クリスマス企画全般を担当する名古屋三越の近藤舞さんは「ナチュラルで自然な雰囲気で、オーナメントも木製やクリアの素材のものを使い、優しい印象になっている」と話す。

　期間中、希望者にはサステナブル素材のラッピングを提供する。皆川さんのアーカイブテキスタイルをモチーフにし、古紙40％以上配合した包装紙や、間伐材や稲わら、もみ殻を配合した「One」のロゴ入りシール、牛乳パック古紙50％以上などを使うメッセージカードを用意する。ラッピングサービスは無料。

　「皆川さんの作品が好きな方も多いと思うので、館内を巡りながら世界観を楽しんでほしい。誰かにプレゼントを贈るほか、1年間のご褒美などとして自分自身に購入するケースも増えている。ラシックのレストラン街の利用など、2館股にかけて楽しんでもらえれば」と近藤さん。

　クリスマス装飾は12月25日まで。