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勅使川原三郎さんが愛知県芸術劇場で新作公演-睡眠をテーマに

愛知県芸術劇場で新作を上演する勅使川原三郎さんと佐東利穂子さん

愛知県芸術劇場で新作を上演する勅使川原三郎さんと佐東利穂子さん

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 ダンサーの勅使川原三郎さんが8月21日、愛知県芸術劇場(名古屋市東区東桜1)大ホールで新作「睡眠-Sleep-」を上演する。公演に先立ち、来名した勅使川原さんと出演の佐東利穂子さんが舞台の見どころを語った。

 勅使川原さんはダンサー、振付家、演出家で、1981年より創作活動を開始。1985年以降は自身のカンパニー「KARAS(カラス)」とともに国内外で多彩な表現活動を行っている。日本人で初めてパリ・オペラ座に招へいされ、作品の振付を手掛けるなど国際的に高い評価を得ている。

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 同作品は愛知県芸術劇場と東京芸術劇場、兵庫県立芸術文化センターの3館共同制作。丹羽康雄館長は「大ホールで本格的なダンス公演をするのは久しぶりのこと。勅使川原さんがここで公演を行うのは開館2年目以来で21年ぶり。劇場としても力を入れている公演なので多くの人に足を運んでいただけたら」と話す。

 作品のテーマは「睡眠」。勅使川原さんは「人には眠ることがどうしても必要で、以前から興味があった。眠ることにしがみつくように臨む人もいるし、いつの間にかふと眠る人もいる。睡眠について考えると違う世界が見えてくるのではないかと思っている。夢をテーマにするのではなく、眠るということを拡大して表現の形にしたい。劇的な物語性を持ったものとは違うので難しいテーマだが、眠りへの向かい方、眠る姿、呼吸と睡眠の関係など、夢に落ちるぎりぎり直前の狭間を感じさせるダンスにしたい」とテーマに込めた思いを語った。

 パリ・オペラ座バレエ団のエトワール(トップダンサー)、オーレリー・デュポンさんが出演することも注目。勅使川原さんの演出でともに舞台を作ったことはあるが、ダンサーとしては初共演だ。

「オーレリーさんは現役バリバリのエトワール。パリ・オペラ座に在籍しているダンサーが他の舞台に出るのは異例のこと。ヒエラルキーの明確にあるバレエ団のトップにいるが、それをあまり気にせず一人のダンサーとして成長しようとしている。力が入っていない気さくな人で、他のダンサーにも気を配れる。技術の確かさはもちろん、そういうところも尊敬している」と絶賛する。

 佐東さんは「KARAS」に所属して以降、すべてのグループ作品に出演。パリ・オペラ座の公演でも勅使川原さんの演出助手として創作に深く関わっている。「カンパニーに入って20年になるが毎回、新作は楽しみ。勅使川原さんは動きも考え方もこうしてほしいとは言わない。見たことがないものが見たいという人で、いつも新鮮。オーレリーさんとの共演は初めてだが、創作に臨む姿を見て尊敬している。今回経験できることを楽しみにしている」と意気込みを語った。

 最後に勅使川原さんは「来年でKARASは30周年になる。続けることができたのは共感してもらえたから。ダンスを初めて見る人にも何か実感できるようなものを舞台で表現したい。今回の作品は言葉での説明だと抽象的だが、ダンスは実際の動きを皆さんが目にできる。ぜひ、舞台を見て感じていただけたら」と多くの来場を呼び掛けた。

 開演は19時。料金はS席=6,000円、A席=5,000円、B席=4,000円、学生席(25歳以下・B席)=3,000円。

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