愛知県芸術劇場が主催する「第21回AAF戯曲賞」の最終審査が1月23日、愛知芸術文化センター（名古屋市東区東桜1）で行われた。

第21回AAF戯曲賞の公開最終審査会の様子

　同戯曲賞は同劇場での上演を前提に2000（平成12）年に開始。作家と演出家・作品と観客が出会い、価値観を創出することを目指し、戯曲の審査と受賞作品の上演を行っている。2015（平成27）年からは「戯曲とは何か」というテーマを設けた。

　第21回は115作品の応募があり、1次・2次選考を経た8作品がノミネート。ダンサー・振付家の岩渕貞太さん、「第七劇場」代表・鳴海康平さん、「指輪ホテル」芸術監督・羊屋白玉さん、アーティスト・やなぎみわさんの4人の審査員による公開最終審査会を開き、受賞作を決定した。

　大賞に選んだのは守安久二子さんの戯曲「鮭なら死んでるひよこたち」。特別賞には、村川拓也さんの戯曲「事件」を選んだ。

　大賞受賞作は、同劇場プロデュース公演として2023年度以降に上演を予定する。

　前回、大賞を受賞した羽鳥ヨダ嘉郎さんの戯曲「リンチ（戯曲）」は11月、同劇場小ホールでの上演が決まっている。